新世界より 第21話

 あ〜、やっぱり化け鼠は被差別民のメタファーか。そしてそれは現代においては自民盗を中心とする上級国民に対する一般の日本人ってことか。
 登場した悪鬼が真理亜と守の子供というのがまたえげつない。で、「みんなはまもります」という煙文字はおそらく真理亜のものだと思われるが、かといって誰も助けられないという。どっちにしろ圧政に対抗するためには目的意図の隠蔽と状況打破のための兵器が必要だというのはなるほど。日本だと自民盗のやり口が如何に汚くて、それに対抗するにしても国民の意識統一だとか自覚だとかに頼っていては彼らの分断政策にやられるだけ。教育だって自民盗の都合のよいものに塗り替えられていってるし、愚民教育、マスゴミ操作でむしろ肉屋を支持する豚を量産させられてしまうという。夜孤丸が一般の化け鼠に施しているのもいわば戦前日本が行ってきた洗脳と全く同じであって、個体の生存云々はどうでもよいというのがイデオロギーを支えるものとして使われるのに寒気まで覚えそうである。単なる物語上のファンタジーでしかないはずなのに、今の日本を見ていると、それがファンタジーでは済まされない何かを感じさせる。夜孤丸は民主主義といっていたが、その民主主義の旗の下で個人の犠牲が求められるという…。