新世界より 第24話

 悪鬼撃退編続く。
 というか、奇狼丸ですら人間を圧倒したいと考えていたという事実。人間と化け鼠が良好な関係であると考えていたのは人間だけであって、その辺同じ種族でなければ相手をこき使ってもよいという傲慢さが見て取れる。おそらく原作者も読者に人間のそのようなご都合主義について考えさせる意図があったのだろうけど、そうなると原作自体少年少女向けってことなのかな。日本人に対する外国人出稼ぎ労働者や労働研修制度、移民にとゞまらず、自民盗を頂点とする上級国民と、それに使役される日本人って関係はもう大人であればわかりすぎているほどわかっているというか。自分の生存の危機を相手にわかってもらうためにはその上級国民達にも生存の危機に遭わせなければというのはまぁなるほど。化け鼠を目先の安楽に誤魔化されて使役を正当化してしまう存在にしてしまわなかったのはまぁ大人の判断としては真っ当だと思われる。