幸腹グラフィティ 第9話

 大晦日だというのにスーパーに西瓜が並んでいる件について。
 なんかもうリョウときりんの夫婦漫才と飯で季節感を味わうものになってるね。そのへんグラフィティというタイトルが示すものそのものなんで、これで一つの完成形なんでしょう。あと3話ではあるが、それほど大きく変化しないと思われる。
 さて、原作をチェックしようと書店に何度か行ったが、まんがタイムきららミラクが見つかんない。中旬に発行ということでそのタイミングを見計らわないと出会えない模様だが、ネットで1話試し読みができたので、アニメとの比較をやってみた。
 

 第1話、きりんに鍋をふるまうが、きりんがおいしいというのが信じられず、食べさせてもらうシーン。


 原作は4コマで、ちょうどこの食べさせてもらうシーンだけで1話使ってる。アニメはシーン自体が増えていて、唇のアップなど、色気を強調している。


 原作は色っぽいとはいえ、極力エロさは排除されている模様。やはりアニメの演出は過剰ではあるのだが、原作自体が食べるシーンを強調しているので、アニメはそれに従っていると考えるべき。自分は4コマ誌をほとんどチェックしてないのでこの手法が新しいものなのかどうかわかんないが、少なくとも自分はあまり見たことがない。


 いちおう鍋の描写があったが、実はアニメのほうが彩色しているにもかゝわらず、原作の鍋のほうに食欲を感じた。被験体が自分なので一般性があるとも思われないが、上手く撮影された料理は食欲が沸くが、絵には食欲を感じない。では写真のように撮影されているとしてカラーとモノクロで違いはあるのか、モノクロ写真でも食欲を感じるのであれば、写実的に人間の手で描かれた絵にも食欲を感じてもおかしくないが、では彩色されたアニメ絵ではなぜ食欲がわかないのか、結構考えさせられるものがある。前にも言及したと思うが、異性に対する性欲に関しては、動物は鏡に映ったものや写真には全然興奮しないが、人間は写真はおろか、二次絵にすら大いに興奮できるわけで、その抽象力というか妄想力というのは特異だと感じざるを得ない。で、絵の料理でも食欲を感じるのであれば、その閾はどこにあるんだろうかというのがどうにも気になるねぇ。