神様はじめました 第2話

 やっぱ政治の原点なんだろうな。
 奈々生の学校生活編。アイドルを隠れ蓑とした物の怪の鞍馬が転校してきたんだけど、別に奈々生の土地神の力目的のではないよな。人のお願いを聞くとかという義務といゝ、他人を自由に出来る権力(利)といゝ、神の持つ力というのはやはり政治のメタファーだろうね。いつのまにか日本の政治は政治屋による利権争いだけが残ってあとの部分はおろそかになったまゝだけど。しかし、その部分については後述らしく、今回は安定生活の第一歩といったところか。
 学校生活がどんよりなのもGOOD。奈々生にとってアイドルに会える以上の価値しかなく、集団生活を学ぶ場であるはずの学校が、もう既に個人の個別利益追求の場、個人を虐げる場にしかなってないという描写が泣ける。ヘンな話、歪んだ社会に受け入れられるために長く意味のないイニシエーションの場にしかなっていないんだよね。知識を身につける場としては、もうほんの一部の利用者か、学校ではなく、塾などの規定外のところでしか機能していないのも、この作品では描かれてはいないが、まぁ学校が機能不全に陥っているという現状であり、いわば奈々生の社会生活は、そんなつまらんところよりも一歩進んで土地神になるという職業生活であるというのもまぁそんなもんだろうなと。
 今回までゞ土地神になるという初期設定の馴らしが終わり、次回から愈々本筋であるところのトラブルシューティングに移行するみたい。