フリージング ヴァイブレーション 第10話

 そういや赤い髪の豪快なねーちゃんが、OP・EDともに登場していてそれなりに重要な役割を持っているはずなんだけど、この戦いに出てこないな。
 アミリアが支援を受けてようやく真相に辿り着くの巻でいゝのかな。エリザベスが、緑髪が、サテライザー達が勝って、シュヴァリエにとっては反乱側が戦術的勝利を収めるんだけど、これはどうなんだろ?。志が高いほうが勝つとか、もう願望というか妄想でしかないということは大人になればいやというほど味わうことになるんだが、いやなんだろうな?。
 まぁどちらが勝つのかは物語上の規定路線なんで、とやかく言っても野暮なだけなんだが、いちおう今まで弱いとされてきた側が強いほうを打ち勝つという構図になっていて、それはそれでいゝんだけど、エリザベスは彼女自身というよりはリミッターの奮闘で勝ったようなもんだし、サテライザーはラナの頑張りに助けられたようなもの。緑髪のほうは元々必殺技を隠していたような感じ(相手が情報更新をしてなかったゞけ?)だしで、あまり自分の技術向上で勝ったという風に見えない。要するに勝利したことに対して合理的なものがない。まぁそれはアレなんだけど、もしノヴァが手助けをしてくれた…ぐらいの理由が欲しいところだな。
 というわけで、動画としての立ち回りはそこそこ見栄えがしたものゝ、ちょっと今回は視聴していてどうも上滑りしていたように感じた。熱いことは熱いんだけどねぇ。でもまぁ救われるのは勝利が目的でないこと。いやぁ、物語でメッセージを伝えるのに、勝利をどう織り交ぜていくのかってのは結構難しいもんなんだな。戦いに負けて物語上の目的を達成させるのは難しいし、勝利させるのに強いほうをそのまゝ勝たせるという構図にしてしまうとつまらないし。でも世の中は強いほうが汚い手を使って勝ち、それを維持するためにまた小汚い手を使い続けるのがまぁありふれているわけで、これはなんとも。もちろん視聴者としてはおとぎ話を見たいんだけど、かといってまったく現実離れしたおとぎ話を見せられてもどこの世界の話よ?ってことになるし。