リトルバスターズ! 第23話

 アヴァンがないと思ったら。
 今回は象徴的な描写だったせいか、舞台劇を見ている感覚だった。爆発の寸前にロケットから降りられるものなのかとか、ロケットの打ち上げ失敗で暴動が起きるんだろうか?というツッコみもありはするが、基本わふーが困難に遭い、それを精神的に乗り越えるというものだったので、その辺に関して特に言うべきこともない。もともとテブアが架空の国らしいので、すべてはわふーのためにしつらえられた舞台であって、そのへん無粋なことを言ってもなぁと。
 小さな歯車が繋がりあっていれば(わふーのお守りの歯車が瞬間移動したのはその辺のことを象徴的にあらわしていたものか)の下りは、なるほどゝ思いながらも、今日本で起きていることは政治による個人分断化だもんな。作品中では繋がりあわなければならないと言っているだけで、繋がりあわなければならない状況にした主体の言及がないが、本当ならそのへんも言っちゃって、その上でそれへの対処を言わなくちゃ、いくら繋がりあうことの大切さを示しても、分断化の情勢では徒労に終わるんだよね。折角作品で繋がりあうことの大切さを示してるんだから、なんか片手落ちというかもったいないというか。