ぎんぎつね 第2話

 こんなにうまくいくはずないだろ。
 と思いながらも、紆余曲折を描くほど尺があるわけでなし、十分泣かせていたゞいた。前回が神頼みぶっしゅんだったのに対して、今回は神様は愚痴の聞き役に回り、トラブルシューティングは主人公が行うという構造。前回登場のヒロインユミがおそらく下層階級、今回登場のヒロイン日輪子が上流階級の代表だとして、普通彼女達が同じ学校に通う(おそらく高校だろうから)ことはないので、象徴的な意味が持たされている(和解だの共生だのといった)ハズ。まぁ神社というか、神仏の関わるところそれ即ち境界なので、主人公がその役割を果たしているといえる。
 ある意味コッペと同じ安っぽさなんだが、自分的にはこっちのほうが好み。分断化、もしくは分断化したものをなんとかするって構造より、こういう提示のほうが心も温まる感じがするワナ。いや、まぁもうこういう世界はファンタジーになってしまっているんだけど。