ばぁちゃん、元気だな。
科学者が己の所業を反省して、汚染地域に住む人たちに食料など物資を渡す「配達人」をやってたというお話。東京に原発を作って事故って経緯らしいから、いや、なんというか、これだと原発は東京に作るんじゃなくて地方に押し付けろって結論になりかねないな。恐ろしい。
科学者が反省といった形になってるが、フクイチ原発事故当時の盗電の社長会長は、藤原直哉によると今家族ごと海外に逃げているらしい。この作品は原作も同じ展開だとすれば、時系列的にさすがに盗電社長や会長の批判をしているってことにはならないが、それでも当事者は責任を取るべきって主張にはなっている。で、実際に盗電のトップは責任を放り出して逃げちゃった。これが自民盗による原発推進の結末。
相変わらず安っぽいんだけど、司馬の献身ぶりだとか、荊の「科学は自分の母である」という台詞が効果的で思わず涙をこぼしてしまった。まぁこういうところ、やはり後悔の場面よりも償いの場面を描いたほうが効果的といえばそうかも。
B-2が出てきてビックリ。カラスってさすがにそういう見間違いは噴飯ものなんだが、大企業あたりが金の物を言わせてってことならばおかしくもない。が、おそらくB-2の離陸距離ってかなり長いだろうから、そこらへんなんかリアリティは…ってなもんだけど、そこに突っ込んでもな。
ま、結構善人だらけのキャラ構成だなと思ってたら、ようやく胡散臭いキャラが出てきた。今のところトラブルシュートの段階で、本編に入るのはもうちょっと先なのかな。