シリーズ セカンドシーズン 第10話

 八九寺の成長振りに歓喜
 まぁさすがプロの仕事というか、大人の八九寺の顔に幼いときの彼女の面影が残っていたのが素晴らしい。ロリとメリハリの落差がいやなんともね。
 世界を滅ぼしたほうの忍の血涙表現が心を打つねぇ。小さいほうの忍も血涙を流しているのはおそらく共感しているせいだろうと思うと、これまた二重に心を打たれるというか。
 大人の八九寺にあった暦が忍野の「運命は変えられない」の台詞に思うところがあったのか、他人のフリを貫くのも芸が細かい。おそらく歴史は変えられないということであれば、積極的に暦が八九寺に関わってもそれはそれでそれがその世界での運命なんだから別に親しく交流してもよいはずなんだけどね。世界が滅びたのはタイムスリップして歴史を改変したからでなく、別の平行世界に移動したせいでそのように見えるだけで、滅びていた世界は暦たちが介入してそうなった世界でしかないってことだし、要するに人為に見えるものもそれすなわち運命ってことなんだよね。それでもやはり暦の心理としてはタイムスリップして世界を滅ぼしてしまったという責任を感じちゃっているというか。
 まぁあと忍と暦の鴛鴦夫婦っぷりなのもオモロイ。これはこれでべつに戦場ヶ原に不義理を働いているように見えないんだよね。人によっては体の関係よりもこういう関係になってしまうのをより嫌う女もいるようだし。でも、この傾物語はそもそも戦場ヶ原は設定としてしか登場しないって回だから許されるというか。まぁ確かにアナザーストーリーという構造になっているというか。