緋色の欠片 第二章 第13話

 うーん、ほとんど予想通り。
 まあ、ドライが倒されない展開はまづ許されないだろうし、少女漫画フォーマット通りながらも大団円でした。
 願えば叶うというのが今一首をかしげたくなるようなところなのだが、まぁこれは珠紀一人が願えば…というよりも、一人一人が願い、それを結集すれば叶う、玉依姫はその集結点とでも考えたほうがよいだろう。鬼切丸は権力のメタファーで間違いないと思うんだが、権力は放棄すべきという結論は深く納得した。交戦権だの武力だのってのとは違っているから九条教でもないだろう。おそらく鬼切丸だのといったものは、黎明期には役にも立ったんだろうけど、その役割を終えれば、それが持つ強大な力が悪を成すという、「近代とは何か」、もしくは「技術とは何か」などにも通じるものがあって、クライマックスに持ってきたというところも考えると込められているものも結構あるなと感じた。
 たゞ、メッセージ性はいゝとして、ストーリーテリングとしてはちょっと冗長かなと思わなくも無い。狗谷も最后出番があったが、あまり使いこなせていないような気がしたな。とはいえ、退屈することはなかったので、それはそれで完成された作品だと思う。2クールというヴォリュームに見合った内容で、男の自分が視聴してもそれなりに楽しめた腐作品だったように思う。おもろ。