ソードアート・オンライン 第24話

 終わりはあっけなかったな。
 茅場が出てきて急速に話がまとまるという。まさにデウス・エクス・マキナ。主人公が自分の力でなんとかするという構造ではなく、逆の力の無さを自覚するという構図が面白い。でもまぁよく考えてみれば、茅場の思念体はずっとキリトを見張ってたということになるわな。ギリギリになってキリトが自分の力の無さを受け入れる瞬間まで待っていて、彼に問い返しをするというタイミングをずっと待ってたということになる。なんか趣味わる〜って感じだが、そりゃこういうタイミングのほうが盛り上がるのは盛り上がる。しかし、茅場だってSAOでしたことは褒められたことじゃないと思うんだが。まぁオベイロンを責めてたわけじゃなくて、対話はキリトだけとしかしてないしな。なんか通じるものがあるんだろう。
 ラス前でゲーム内世界でのミッションが解決して現実世界のシーンに入るというのはいちおう前と同じだね。で、もう折角だから今回の内容を逸れた話題だけにしてしまうが、思念体で存在できるってのはグレッグ・イーガン順列都市が実現化したという世界なのかな。ある意味肉体を捨て去ったほうが永遠に生きられるとかそんなのか。
 あとずっと気になっていたんだけど、ED動画冒頭、かげろうの描写があるんだけど、意図がわかんなかった。いやかげろうは儚いものゝメタファーというのはわかりやす過ぎるぐらいなんだけど、その儚いというのが何を指しているんだろ?というのがね。直葉サイドでの描写だし、キリトへの思慕が儚いと考えるのもちょっと違和感があるしで。