やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第5話 各キャラの位置関係

 さて、結構由比ヶ浜と比企谷の関係が気になって仕方がないので、画面を挙げながらだらだら考えてみたい。今回総武高校が結構な進学校だということが明らかにされたわけだが、そうでない高校に比べて男女交際に関して生徒がどういう倫理感覚を持っているのかというのがあるんだろうが、学校ごとに違うような気がしないでもない。この学校のカラーとしては葉山と三浦がそれほどあからさまに描かれていない(むしろ葉山と三浦は付き合っているという関係ではないのかも)ので、それなりに自制しているという感じなのだろうか。今までのアニメが、大抵女の側に好意があれば、それを表に出す描写ばっかなので、どうにも視聴者の一人として麻痺しているのだと思わざるを得ないが、製作者側にしてみれば、好意をあからさまにすることこそが作品の魅力になるので、積極的に行う必要はある。以降、由比ヶ浜が比企谷が好きだという前提で彼女が彼との距離をどうとっているか?という視点で考えると面白いっていうだけで、必ずしも彼女が比企谷を好きだと断定しているわけではないということで。

 冒頭、平塚に怒られているのを見る二人。二人とも進行方向に体を向けているが、顔を比企谷に向けているのは由比ヶ浜

 ファミレスで勉強会のシーン。比企谷がいないのが前提なので女同士で座り、男は対面に。

 比企谷が比企谷妹と川崎弟と合流。戸塚が奥に詰めるのではなく、勉強会メムバー側に座っている。相談者の比企谷妹が真ん中に座るのはセオリーなので、各キャラの意志で位置決めできるのではない。

 奉仕部でのシーンは省略。部室では雪ノ下を頂点とするヒエラルキー順。猫作戦のこのシーンではちゃっかり比企谷の隣に同じ姿勢で位置取り。

 平塚作戦のシーン。比企谷の視界正面に位置取りしているように見える。

 恋で女を変える作戦のシーン。比企谷の隣に位置取り。オモロイのはクラスの潤滑油になっているのは比企谷であるというのを象徴する絵になっている。こゝには前回まで知らぬうちに葉山の下と考えていた比企谷の姿はない。また雪ノ下はそもそもこの作戦に乗り気ではなかったこと、このメンバーでは彼女こそがぼっちになっているのがわかる。

 川崎の調査でメイドカフェに行くシーン。やはりちゃっかり比企谷に一番近い位置取り。

 メイドカフェ内のシーン。やはり一番気軽に話せそうな戸塚ではなく、比企谷に近い位置取り。ちなみに由比ヶ浜は比企谷に「似合う」と聞き、戸塚が「かわいいね」と言っているのに、比企谷が「あゝ」というのを待ってからありがとうと言っている。雪ノ下は後から合流するが由比ヶ浜の後ろ。

 ホテルのバーで川崎を見つけるシーン。こゝでは川崎と雪ノ下の対決がメインなので雪ノ下が三人の真ん中という位置取り。

 ファストフード店での川崎との対決のシーン。後から合流する川崎の席は決まっているので、交渉相手の比企谷は川崎の対面真ん中に位置することになる。その比企谷の顔を正面で見ることのできる位置に由比ヶ浜がちゃっかり位置取り。ちなみに雪ノ下は前回の交渉で失敗しているので川崎から一番存在が意識されない位置に。

 職場見学を終え、ファミレスにしけ込むシーン。比企谷は合流を拒否したのだが、その比企谷に近いポジションではある。ちなみに戸塚がテニス勝負では対立していた三浦グループに溶け込んでいる。まぁ職場見学グループである、葉山・比企谷・戸塚班と三浦・海老名・由比ヶ浜班でファミレスに行こうという流れになったと思うんだが、比企谷をつれてくることができずに浮かない顔で合流しようとした由比ヶ浜をなんと三浦が振り返り、由比ヶ浜が表情を変えていた。三浦はテニス勝負で比企谷のフライ球に負けており、前回のトラブルシュートで比企谷が解決しているのをおそらく葉山の比企谷への態度からある程度推察していそうなので、比企谷への悪感情はないかもしんないね。
 まぁこのように、いちいち取り上げてみたら結構由比ヶ浜が比企谷との距離を縮めようとしているようにも思えてしまう。状況が許せば極力近づこうとしているんじゃないかな。という風に考えると結構面白いというか。あ゛〜、あと、比企谷も雪ノ下も友達が欲しいと思っているのは明白だと思うんだが、比企谷は困っている人を助けて、むしろ周囲から友人になろうとしているのを彼自身が拒否しており、雪ノ下は己の言動から周囲を遠ざけてぼっちになってしまっているという対比になっている。