九州行 第二日目 八代→鹿児島

 熊本で宿泊するにあたって、実はビジネスホテルを考慮していた。ガンパレードマーチで有名な味のれんを再訪しようかとも思っていたのだ。が、やはりこゝは旅行を二日で終わらせるために八代まで急いだわけだ。

 八代駅。但し肥薩おれんじ鉄道のもの。始発列車は入線していたが、駅員は6:00からゝしくいなかった。余裕があったら海岸線沿いでもあり、水俣・阿久根と日本の暗部を巡る旅となるのでぜひ利用したかったのだが、よけいな出費も避けたいし、時間もかゝるので涙を呑んで避けた。

 待合室(当然入れない)には阿久根のポスターが。アニメ調のキャラクター入り。

 いちおうホーム内で連絡しているっぽい。島原鉄道は入り口が国鉄と共用だったのに、肥薩おれんじ鉄道は別。

 人吉行き、これは電車。

 人吉駅。始発から一時間ほどだとさすがに明るくなっている。

 吉松行き列車。これは汽車。人吉-吉松間は一日片道5本しか運行しておらず、青春18きっぷ利用者泣かせらしい。が、普通しか乗れないのであれば、実は延岡-佐伯間が片道3本なので、自分にとってはえびの高原線はそれほど難所だとは思わなかった。が面倒い事には変わりがない。

 なぜかスイッチバック。それもZ型というのかN型というのか、普通スイッチバックといえば方向を真逆に変えるものだが、これは二回変えて結果進行方向は変わらないというなんともヘンテコな方向転換をする。

 途中絶景だということでいちいち止まって風景を楽しませてくれる。なにせ三大車窓風景らしくて霧島連峰の眺めが素晴らしい。

 なにせこの時間だと朝日が昇るし、雲海とは言わないまでもそれに近く、雲量が徹底していないせいか盆地の風景も垣間見えてそこそこ眺めはよろしかった。一日目で鹿児島まで行き着く予定だったのだが、乗りそこないを二度もやらかしてしまい、八代で宿泊する羽目になった。が、もし予定通りだったら、こゝは真っ暗な20:00以降に通過していたのであり、結果的にこの風景を拝むことができた。何が幸いするかわからないものである。

 またZ字に方向転換。一体何をやっているのか。やたら人家の無いところを通っていたし、この方向転換を2回もやるので、どういう了見でこういう鉄道の通し方をしたのか乗っている最中今一わからないと思っていた。この方向転換のおかげか、特急(急行)は一本も無く、普通列車のみ一日5便だし、この霧島連峰を望むという目的のためとも思われないので首をかしげる次第だ。

 吉松駅。蒸気機関車が飾ってあったり、小さいながらも資料館があったりとなにやら鉄道に思い入れの深い姿勢だ。だが駅前にはあまり店らしき店は無い。

 隼人駅。どうせ鹿児島県に足跡を残したしこゝから鹿児島方面に行かず、都城へ抜けることもできるのだが、後述(明日か)の通り、あまり先を急いでも意味が無く、鹿児島方面に観光に行く。まぁ佐賀・宮崎は通過で構わなく、旅の目的は長崎・鹿児島がメインなのだ。まぁそれで経県値の計算では鹿児島が訪問と勘定している。

 鹿児島中央駅。途中桜島の威容が目を楽しませてくれたのだが、車窓から撮影するのも何かと思い、行きはデジカメを収めたまゝにしていた。

 鹿児島中央駅前はビルが建っているのだが、駅を桜島方面に抜けて右側にはアーケード街がある。寂れてはいるが廃れてはいないといった感じか。すくなくともシャッター街にはなっていない。

 その駅を出て右側を道路をポンポンと渡ると、ちょっとした商店街というか小市場みたいになっていた。

 魚屋ではカンパチ・ハマチなどが安かった。1〜2kgほどのカンパチが2千円しない。

 ネットで見つけてぜひ行きたかった桜勘。開店は11時。30分前に行ってみたり、5分前に行ってみたりしたが、早く開店すると客が際限なく詰め掛けるのだろうか、時間は厳密に11:00開店にしていたようだ。自分が丁度に入店して5分ぐらいには客が5人ほど入っていたから人気店なんだろう。

 カンパチのづけ丼。せっかく鹿児島くんだりまで来たのだからもうちょっと奮発したかったのだが、11:17発の都城行きのに乗らねばならず、急いでかっ込んで店をあとにする。丼ものにしてはご飯が自分的にはすくなめで、5〜6分で店を出ることができた。づけだから出てくるのも速かった。
 っつーわけで、鹿児島中央駅付近をちょっと散策。ダイエーっ子なので、ダイエー食品売り場を見てまわったり、近くの川沿いの公園まで足を伸ばしたりした。桜島の見えるところまで行きたかったのだが、結構距離があるようで、その公園のある川で断念したのだ。飯込み1時間では大した範囲はまわれないワナ。