LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第7話

 そういやこの世界の時代設定って昔だったのか。
 昔の話にしちゃってるのか。今ドキの状況に通じないわけではないんだけど、いちおう当代の中高生もターゲット層に入っているのかと思っていた。これもおっさんホイホイ?。
 キューバ危機のアレンジを変えたヴァージョン。現実のキューバにも油田はあるのかね?。もし本当にあったとして、合衆国あたりだったら無断で調査してとっくに発表してそうだが。仮想のお話だからベネズエラとも混ぜこぜになってるような気がする。
 しかし、今回も後味の良い話だったな。また岡田脚本かと思ったら、佐藤大。というか失礼だけどこの人知らない。フィラデルの真意を不二子は理解したからこそ彼女は暗殺もしなかったし油田の位置を雇い主に知らせもしなかった。そして一貫して流れている、不二子は富が欲しくて泥棒をやっているわけではないという。
 なんかね、昔聞いた小噺みたいなのを思い出した。腕力が強いものは賢い奴にかなわない。賢いヤツはカネ持ちにかなわない。そしてカネ持ちは夢のある奴にかなわない…って感じのヤツ。いやぁ、子鼠カイカクじゃなくてもっと前からの傾向なんだろうけど、すべてをカネに変えて懐にしまうって風潮には嫌気がさしている人も多いんだろうなと思わせる。今話の大統領や書記長なんて、気にしているのは人類(国民)にとって何が大切かってのではなくて、自分の面子だけだもんな。で、油田の場所を知っているのはフィラデルたった一人だけじゃなくて、おそらく彼の側近達もなんだろうけど、あの〆だと結局フィラデル周辺のものたちはみんな想いを共有していたってことだろ。そりゃブワッとなるわな。今それだけの志を持ったお偉いさんがどれだけいることやら。社会資本を売り飛ばす連中ばっかだろ。