咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第7話

 浮かれ気分に水を差す監督。
 まぁまっとうなことなんだけどね。素人に限って流れを止めるなとか言うんだけど、浮かれてちゃ対策も何もしなくなって、しかも自分の力を過信しちゃうからね。組織がこういう状態になっちゃうと大抵強くもない相手に負けちゃう。というか勝ち上がりの試合に次の対戦相手が弱いなんてことはありえないんだけど、大体相手をよく研究もしないで慢心しちゃう。
 灼で1話潰すのかと思ったんだけど、やっぱ尺なのかね。兵庫の描写は面白かったけど、ホント、ポイントの提示だけなんだな。でも十分って言えば十分。
 で一番の主役と思われる穏乃が、ミスあんどリテイク。脚本自体に盛り上げようという気がないのがミエミエで、なんかあっけにとられるんだけど、視聴者まで準決勝出場で浮かれてもしょうがないので、正しい判断だと思う。っつーか結構面白いな。この作品の構造が過程を楽しむということにありそうなんだが、巧妙に感情に流されることを抑制しているように思うんだよ。希望は失わず、失敗にもめげず、かといって浮かれるのを抑える。単なるイケイケドンドンじゃないスマートさを描写しようとする態度には素直に脱帽したい。