たまゆら ふたつめ

 ぽって、下からアングルが好きなんだな。
 えーっと、今話はツッコみどころが多くて困った。なくても困るが、多すぎても困るな。というか、今回は考えるポイントが多かった。
 構造はおねツイに似てるんだろうか?。実際にある土地を舞台にして青春群像劇を描くという意味で。但し、こちらは異性抜きのような感じだな。ぽって弟に萌えるキャラとか、ぽって自身はどちらかというとオタク的な性格付けにしていて、あんまりこんな女性の姿を見ないんで、もしかしてDVD購買層のオタク向け描写なのか?とも思ったんだけど、脚本が吉田玲子なのな。進路をあれこれ悩む&今未確定のこの瞬間を楽しむという、いかにもスタッフの過去の青春を振り返るって構造になってた。語られることをざっと洗い出すと、聖地化を目論んだご当地アニメというよりは、ご当地ってギミックはあくまでリアリティを増すためのもので、思春期の少女達(もちろん少年もそうだ)が緩やかな雰囲気の中で輝く様子を描いたものなのかなと思ってしまう。はしゃいだ様子を取り除けば前回気にしていたOVAが売れるかどうかについては、それほど購買層への訴求力が無いとまではいえないような気はした。
 仲良し4人組が、ぽっての喫茶店に行ってたが、ついでにツッコんでおくと、客がいなかったよな。でもまぁ4人組にあぁいう会話をさせるためには客がいては不都合。さて、そんなことより、あの喫茶店、どう考えても観光客目当てのものだよな。通りに面したところに建物があって、扉を開くとスグに店内じゃなくって、中庭らしきところを通り抜けた先に、おしゃれなテーブル配置の店内。客に給仕されるトレイは季節をあしらった装飾がなされていて、なんか値段が高そう。都市部にあるような実用的、つまり打ち合わせだの待ち合わせに使うだのといってそういう用途ではなく、観光客が「おしゃれな自分」を演出するための舞台としての喫茶店なのだ。せっかく観光地に来たんだから、その時間をすこしでもおしゃれに過ごしたいという気持ちはわかるし、自分も否定はしないんだが、多分自分がそういうところに行ったらあまり落ち着かないと思う。
 で、ぽってが招待された写真展のあった美術館なんだが、下蒲刈島に実在するのな。GoogleMapでちょちょいと見てみると、美術館だの橋だのが見られてなるほど。で、人口が多いわけでもなく交通アクセスがよいわけでもないところに何で美術館をおっ建てるの?と思っていたのだが、どうもこゝも観光地化されているっぽい。もちろん刺激の少ない田舎のことだから、地元の人も利用するのだろうけど、なんかよくわからないな。
 まぁそこらへんは次のエントリーでグダグダ言うとして、まぁ気にしなければ、ヒーローでもヒロインでもないどこにでも居そうな少女がちょっと雰囲気のいゝ風景を背景に展開するゆるめな青春ストーリーというのを確認したところで、視聴者としても過去を振り返りつゝ、やはりそうしゃちほこばらずに眺めて、ちょっとほろりとさせられながらのんびり楽しむ作品だということで。