というわけで、SR600に乗ってみた。

 通勤の時はスーツで乗っているのだが、さすがに走り込んでみるつもりなんで、ウェアを着ることに。いちおう下はデサントのプロヽーグショーツを穿いた。えーっと、画像は無いんだが、かなりどうでもいゝことのように思うのでイコール4つ。
 デサントのサイクルウェアは日本では展開して無いらしい。いちおうパッド付きのでサドルの硬さはある程度キャンセルできるようだ。
 走行距離はサイコンでは18.8km。平均時速は19km/hという表示だったが、どうもリセットしてから測らないとダメだったらしい。多分通勤時や普段たらたら走った速度も合算した数字であるみたいだ。走っている最中20km/hは切らないよう注意してたもんな。反省。この20km弱の距離を大体50分ほどで走っていたように思う。
 やはりサスが動いている感じはあまりしなかった。が、手に振動は感じなかったから機能しているのだろう。手に衝撃が来ないようにグローヴをつけるのだが、SR600だと要らないかも。しかしロードにフロントサスという流れがどうして廃れたかわかったような気がした。もともとは石畳のレースなどに対応するためだったらしいが、どうしてもフロントに衝撃吸収性を持たせたいんだったら、フロントホイールのタイヤを25cだの28cだのにして、空気圧を低めにしたら良いということなんじゃないかと思った。またはハンドルバーにゲルを巻き込むとか。フロントサスだと重量増加が半端無いだろうし、機構が複雑になる分、故障の確率も上がり、メンテも複雑になるんだろう。サスだとリアなら盛大にパワーロスするが、フロントでも若干はロスするだろうし、やはり積極的に採用するガジェットでは無いのかもしれない。
 バーテープはシルバのGrippy Bar Tapeを安さにつられて取り付けたが、なんか表面がスベスベしていて、Slippyな感じがする。が、雨にでも降られたらまた違うんだろうが、今のところ特に滑って困るほどではない。
 SRAMのダブルタップだが、馴れるとこれはこれでなかなか合理的と思うようになった。よくネットで目にするのは、シマノだとブレーキレヴァーとシフトレヴァーが共用していて、パニックになった時、迷って危ないというものだ。自分がはじめて買ったのがプジョーのユーロスピードで、それにはシマノSTIがついていたが、あんまパニックで操作の際混乱したという経験が無いが、一理あるとは思う。カンパのエルゴだと、シフトで言えば巻き上げレヴァーはいゝのだが、リリースレヴァーが親指操作で、これが使いにくいといえば使いにくい。いや、自分の場合はあまり下ハンを使わないから問題ないといえるのだが、ブラケットを握る場合は親指で上から押し込む形になるのが、下ハンだとまづ親指をレヴァーの上に引き上げて引き下げるという操作をしなければならず、これがけっこうしんどいのだ。
 ところが、ダブルタップだとシフト操作はブレーキ操作系とは分離された一本だけになっている。軽く押し込めばリリースで、深く押し込めば巻き上げということさえ注意していれば、シフト操作は一本に集約されているのはメリットになるのかもしれない。巻き上げで1段・2段・3段の区別がつくのだが、結構その使い分けが難しい他はこれはこれでアリだと思った。
 さて、問題なのはカセットの構成だ。結局20km乗って見て、驚いたことにカセットのトップ側3枚はほとんど使うことが無かった。いや、重いギアを踏んでみようと試しに使ってはみたのだが、とても自分の手におえるものではないと感じた。使用しているカセットがPG-1050で、構成が

11,13,15,17,19,22,25,28,32,36

 なのだ。いやぁ、公式やショップで示されている構成とは違っていて、すごくやるせなく感じるのだが、まぁそれは言っても始まらないので、今ある分で考えてみるしかない。
 結構今何段目を使用しているかに気を廻しながら乗っていたのだが、大体平地巡航でつかうのが前50T、後ろ19Tという場合が多かった。追い風や下り気味の場所でも後ろ17Tを使うぐらいで、15Tとかを使う事はほとんど無いのだ。逆に向かい風や登り気味になると、途端にロー側に落とす機会が多い。つまり22Tや25Tを使う機会が多いのだ。あまりにも自分のヘタレぶりに驚く*1しかないのだが、これが自分の実力なんだろう。
 さて、これだと11Tだとか13T、あまつさえ15Tも要らないということがわかったわけなんだが、スプロケの組み替えをどうしよう?と困ってしまった。実は自分は組み替えて14,15,16,17,19,22,25,28,32,36という構成にしようかと思っていたのだ。しかし、通勤使用が多く、14Tや15Tを使う機会はほとんどない。 しかも常用域は19-25Tという。で、この間が3段飛びなのだ。どうしようかねぇ。いちおうメモということで、候補を2つ挙げておくことにする。

15,16,17,19,21,23,25,28,32,36
16,17,18,19,21,23,25,28,32,36

 シマノのカセットCS-6600にジュニア用として15-25Tや16-27Tというのがあったが、それに近いな。というかそれよりヘタレなわけだが。問題はトップギアが15Tや16Tだとフレームに干渉する可能性が高いということ。まさか海外メーカーが15Tや16Tを使うという前提でフレームを設計するとも思われないしなぁ。やっぱ前アウターがコンパクトでも50Tってのが間違ってるよねぇ。自分だったらホント45Tだとか44Tで充分だ。それですら後ろ11Tとか12Tを使うことも無いしねぇ。で、44Tのチェーンリングを持つクランクだと、現状MTB用のしかない。いや、TAのカルミナのスパイダーにPCD94を噛ますとか、まさしくCannondaleのクランクにやはりPCD94のスパイダーを噛ますぐらいしかロードに選択肢はないんだよねぇ。TAだと(別に自分にとっては充分な規格だが)四角軸のBBしかないし、キャノだとクランクがべらぼうに高い。しばらくはこのまゝ乗ってみて、またカセットが届けば組み直しに積極的に取り組んでみたいとは思っている。
 運動をしてないわけでもないのだが、久しぶりに20km弱乗ったということで、結構ヘトヘトになった。ハンドルは手前にサドルは後ろ乗りになって、踏むより廻すポジションになったのだが、疲れてくると立てていた骨盤が寝てくるので油断は禁物だ。ペダルを廻し続けることができ、足を止めて慣性で走るといった楽をしなくなるような体力がついたようなので、できるだけ速度維持はしたいという気持ちでいることが多くなった。登り調子になっても、速度を20km/hより下げないでおこうってのも不可能ではなくなってきたのも嬉しいところ。が、別にレースにでるわけじゃなし、自分を追い込んでスピード重視ってのも余裕のないことなんだよねぇ。もうちょっと周囲の風景を楽しみながら、のんびり走りたいところだが、ロードに乗ってると結構走らされてしまうっていうか。本当ならマヽチャリがカネも使わず、手軽にそれを楽しむことができる最適な方法なんだろうけど…。ということでとりとめも無く終わる。

*1:大体レース仕様のロードだと、前53Tで後ろのカセットが11-23Tだとか11-25Tのを使うのだ。つまり、自分だとアウター53Tだと使うカセットは無いとまでさえ言える。ふぅ。