オオカミさんと七人の仲間たち 第7話

 なんてベタな展開ばかりなのか。
 いやいやいや、そりゃ確かに昔話を底本とすりゃ王道を突っ走るのは当然ではある。そうはいっても、池に落ちて記憶喪失はないだろ!とさすがにツッコんでおく。記憶喪失解除も、大体それに苦労するのがミソなのに、それをすっとばしてるしな。いやまぁすっ飛ばせるのはまさしく定石通りだからではあるんだが。
 しかしなんだな、恩返し押しかけ女房キャラはおつう先輩の専売かと思ってたんだけど、キャラがカブってもやっちゃうんだな。そりゃ笠地蔵も恩返しキャラだし、乙姫も恩返しキャラだから不自然ではないんだよ。そして貸し借り関係がこの作品の主題でもあるからして、ドンドンやっちゃって下さいってなもんだ。
 涼子の過去とも絡めるために記憶喪失って仕掛けは面白いな。亮士だけでなく、視聴者に涼子の女の子らしさを提示するってのも同時に示されていてうまい。涼子の魅力を語るために地蔵・花咲ペアのいちゃいちゃぶりが省略されてしまったのは残念だが、両方のカップルのいちゃいちゃぶりを見せ付けられてもげっぷが出るだけといわれゝばそうだな。
 今回はナレーション過多だったが、こんなもんだとは思った。林檎が絡まなければ不器用なキャラが揃っているわけで、説明役はあってもよい。しかし、諏訪部順一って、知的な悪役って仕事が多いなぁ。