なぜにロシア語?。
今回の通底したテーマはイカ娘が相沢家の一員として認知されたという描写。宇宙人探索のお姉さんからイカ娘を守ったり、学校へ見学させたり、夢オチとはいえ、イカ娘と栄子の絆を描いていた。学校の回では、千鶴はやろうと思えばイカ娘を仕事に拘束できたはずなのだが、敢えてそうしなかったと見える。まぁ日本だと段階的に幼児教育から学童教育という段階を踏むから、こういうことが見られる事はないわけなんだが、もし突然小学生ぐらいの子供が出来たらと考えると、千鶴はイカ娘を自分ちの一員として社会化すべき対象と考えて体験入学させたのだと思う。何といってもエビ!。Aパートでは催眠術を打ち破るほどイカ娘とエビの関係が深いことを示している。Bパートでは地球侵略の目的がエビだと明かされ、今後の物語の方向性が決められたといえる。そしてCパートでは体重の何倍ものエビを平らげることによって、視聴者に衝撃的にイカ娘とエビの強固な結びつきが示されたといえる。
さて、イカ娘ってのは結局家族の中で子供という位置付けなんだろう。栄子と千鶴が明確なとは言えないが、やはり親としての役割を果たしていて、子育ての様子をコミカルに描いているのではないかと感じた。原作者って子供持ちなのか?。人間に対する深い洞察と愛情に満ちていると感じるんだが。週間チャンピオンって、肛門期の子供にウけそうな漫画ばっかり揃っていて、この漫画なんてそういうのとは対極にありそうなもんだが、よく編集部はこの人を拾ったよなぁと。アニメを見ている限り、つまらないとは全然思わないんだけど、前評判としては原作はさしておもしろくないってことだったので、かなり意外。それともアニメ化がものすごく秀逸なんだろうか?。