地方と都市との格差は、いろいろ考えさせる話題なんだろう。

 日本の田舎の問題はきちんと資本主義が定着していないことだ。 魚拓 ブクマP
 コメントより

地方の衰退を最近の出来事のようにいうけど、明治維新以来、地方は衰退し続けている。新潟県相当地域の人口は江戸末期日本最大。江戸より多かった。資本主義が地方を衰退させたのが現実。歴史を知らない人は可哀想。

 ブックマークページのコメントにある通り、なんで資本主義が定着したら田舎の問題が解決するのか?、アホか。とは思うのだが、内容はかなり面白い。

経済的に自立できていない子供が、ずっと「小遣いが少ない!」と文句ばかり言っているような状況。議員さんはいかに地域住民のクレームを役場に届けられるかが仕事になってしまっている。

 まぁまっとうな指摘だわな。

宮崎県の諸塚村

あまりにも山奥でありながら、自立心をもち自治を維持してきた山村である。終戦直後、アメリカは、日本の強固な自治組織を解体しないと共産化しやすいと考えた。農地解放などのあめ玉をばらまきながら、同時に地域の自治の解体を積極的に進めた。戦後に共産党による「山村工作隊」が山村赤化運動を展開したという話を私自身多くの山村で耳にしたことがある。そんな戦後の状況の中で、GHQアメリカ)は、農山村の自治組織をできるだけ骨抜きにしようにした。

 へへぇと。民主主義の基本は自治だと思うんだが、日本に民主主義を定着させるといったお題目を掲げてたGHQが実は反対の施策をとっていたとは。まぁゼネスト中止命令を出したり、組合を弾圧したGHQだから、そのへんの歴史を思い起こすと何の不思議もないわけなんだが。ホント合衆国は終戦以来日本を植民地化してきたよなと。

今あるのは「お小遣い経済」・・・とでも言った方がよいかもしれない。

かと言って、従来の都市・工業を中心とする貨幣経済を田舎に移転させるというのも間違っている。そのあたりの話はまた改めて書きたいと思います。貨幣経済で説明できないいろいろな要素(森とか自然とか歴史とか)を組み入れながら、これからの社会構造について考えていくと、生態学的なフレームに依拠していくことになるのです。

 貨幣経済で説明できない要素を組み入れるってことは、要するにすべてを貨幣価値で一元化するって事だろ。概念は資本主義を借りるものゝ、金融至上主義に依らない新しい経済とやらを考えるんだったら面白いものがあるけど、経済を動かすエンジン部分が金融資本主義だったらアホかと思うしかない。著者がどんな考えを披露してくれるのか、以後の主張が楽しみではあるわな。