子ども手当が大愚策?: たんぽぽのなみだ〜運営日誌

 魚拓のブロック対象なので全文引用。

子ども手当が大愚策?



2010年4月15日号の『週刊新潮』に、
子ども手当て」を批判(というよりバッシング)した
記事があるので、ご紹介することにします。
こちらもかなりいい加減なことが書いてありますよ。

「4月15日号 目次」
「ドブに血税を捨てる「子ども手当」の大愚策!」

副見出し:
「「外国人」海外養子も無制限1万3000円」
「子供が保護された「虐待親」も申請可能」
「偽造証明書を見破れないシステムの大穴」

 
>養子縁組み50人

副見出しには、「「外国人」海外養子も無制限」とか、
「「虐待親」も申請可能」などと書いてあります。
こちらのエントリ、および厚生省のFAQをご覧になれば、
そんなことはないのが、すぐにわかります。
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平成22年度の子ども手当は、中学校修了までの
子ども一人につき、月額1万3千円を父母等に支給します。
支給要件は、子どもを監護し、かつ、生計を同じくしていること等です。
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母国で50人の孤児と養子縁組を行った外国人については、
支給要件を満たしませんので、子ども手当は支給されません。
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「孤児50人と養子縁組み」というのは、
じつは、児童手当てのときにも、議論されたことでしたが、
自民党はとくに対策をほどこさなかったのでした。
民主党の「子ども手当て」は、外国人の支給の基準を、
児童手当てのときより厳格化しています。(厚生省のFAQ)
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児童手当では、過去30年間にわたり、
日本人の海外に居住する子どもと同様、
在日外国人の子どもが海外に居住する場合にも支給されておりました。

平成22年度の子ども手当においては、
その支給要件を踏襲しましたが、その確認の厳格化を図りました。
また、平成23年度以降の子ども手当については、
子どもにも日本国内居住要件を課すことを検討します。
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>外国に血税が流れる?

それにしても、問題なのは「外国に血税が流れる」
などと言っている、自民党の議員たちです。
記事に出ている名前を挙げると、国会議員の丸川珠代氏、
山谷えり子氏と、荒川区会議員の小坂英二氏です。

前のエントリでも触れましたが、
日本の税金が使われるのなら、日本に税金を
払っている外国人も受給できるのが当然でしょう。
現に外国の子ども手当てを、日本人が受け取っているのですから、
日本に来た外国人だって、日本の子ども手当てを、
受け取れていいはずです。

こちらでは、高校無償化のケースが出ている。
朝鮮学校無償化に反対するのはゲス」
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他者が自分たちのためにしてくれていることをシカトして、
自分が出す番になったら大騒ぎかい?
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>孤児を支給対象

また新潮の記事には、孤児のことが出ています。
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子ども手当は、親に支払われるもの。
そのため、親のいない孤児は支給対象にならない、
という欠陥が国会審議中に見つかったのです」

「この問題は、公明党などにガンガン質問された結果、
今年度は都道府県の"安心子ども基金"から子ども手当てと同額分を、
孤児が入所している施設に支払うことになりました。
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じつは、これも、児童手当てのときに、
公明党が批判されたことだったのでした。
こちらも、子ども手当てのときに、批判し返していたわけです。
今度は、孤児たちも受給できるのですから、
子ども手当て」のほうが、ずっと良心的と言えます。


参考資料:
週刊新潮もしっかりと釣られてるし。」
子ども手当について 一問一答」

謝辞1:
Sunny_Sideさま、コメント欄で、外国人の受給資格についての、
厚生省のPDF資料のご紹介、ありがとうございました。
こちらはもっと、資格についてくわしく出ています。
子ども手当の支給に関する法律における外国人に係る事務の取扱い」(PDF)

謝辞2:
「養子50人」と「孤児も受給対象」のことは、
kirikoさまのブログのつぎのエントリの、
(2010.03.21 00時53分)のコメントを参考にしました。
ご意見ありがとうございました。
子ども手当を施設で育つ子にも」

自民も公明も、自分たちが政権にいたときは放置したことを、
いまさらのように騒ぐのですから、
つらの皮が厚いというか、あきれてしまいます。

 うーん、そうだったのか。自民・公明は滅ぼされるべき。