君に届け 第9話

 いや、エンドロールに胡桃沢梅と書いてあるから。ずっと前から。
 うーん、胡桃沢が風早を狙っているのはわかるんだけど、それならなんで入学当初から仕掛けてないんだろうかと。それでも風早は入学当初から爽子に惹かれているわけなんだが、ほんとうに胡桃沢が風早を欲しいと思っていたのなら、もうちょっと早くから仕込みをしとくべき。もう風早と爽子はかなり強固な結びつきになってしまっているので、いまさらいい人を気取って近づこうなんて、後手後手だよな。フツー目当ての男に悪い虫がつきそうなら、それこそ胡桃沢ぐらいの知恵があったら、そっと追っ払うぐらいの事はできて当然だと思うんだが。ま、胡桃沢にしたって、別に男を作るってことの優先順位が低いのかもしんないが。
 友人関係が安定してきたので、その辺のインパクトはやはり弱いか。そのかわり爽子いじりが面白い。たしかにこういう二人を見たら、こういういたずらをしてみたいと思うわな。で、風早と爽子がくっついてしまったら、二人だけの世界になってしまって、他は置いてきぼりになるところが、二人の関係をはっきりさせないでいるために退屈しないという…。複数組のカップルの会話が面白いとも思わないし。このテーマだと。物語の進行が遅いのも、この美味しい時期をたっぷり味わい尽くすって趣向なんだろう。いやはや。ごちそうさまなんだけど、爽やかに楽しめる。