VIPER'S CREED 第5話「死神」

 手の込んだ自殺だよな。
 メカの出動場面まではウソ臭くてアレだったのだが、本題に入ると途端に惹き込まれましたよ。そもそもメカ自体がフィクションではあるので、そんなにリアリティが無くても支障無いハズなんだが、ライドバックを見てしまうと「らしさ」って結構重要なんだなと思わされる。それでもストーリーが充実していれば描写のチープさはカヴァーできるってのも事実ではある。
 平和ってのがかえって人の心を蝕む例もあるのかな?というのを想起してしまうが、やっぱ戦場でのトラウマだの生きがいだの、PTSDっての?、そういう体験がないから果たして自分の感覚が正しいのかさえ判断できない。フツー平和になったら、命の危険を感じなくてすむハズで、落ち着いてもいいと思うんだがな。ルドラと傷を舐めあって生き続けても誰も文句をいうものはいないだろうに、マヤがそれほど戦場という場にこだわる理由に思いを馳せるぐらいしかできることはないわな。
 つくづく人が人を支えあうシステムを作るってのは難しいなってのを予測させる。でも人と人とはわかりあえるって前提でシステムを設計するより、究極のところ人と人とはわかりあえないのだと割り切るほうがより正しいんだろうなとは思う。