アタックNo.1 第74話 謎のゼッケン四番

 東南高校のスパイをうまく使っているよな。
 しかし、準決勝なわけだろ。どうせ第二セットで使うんだったら、第一セットの8-8ぐらいのときに新兵器を使って早々に終わらせたほうが、ビデオ?に写る時間が短くて済み、敵に与える情報を少なくすることが出来るわけだが。なんかもう自滅に近い展開で、後に控える東南と、このもたもたしている寺堂院が戦うなんてとても思えない…。
 でもよく考えたら寺堂院って、みどりの木の葉落としに振り回されているわけで、なんか基本動作がしっかりしてないのか?。で、三位一体の攻撃とかに頼っているなんて、なんつーか、自由度がすごく低いというか。基本能力が低かったら意味無いだろ。
 その点富士見高校はセッター以外は全員が攻撃手段をもっているわけで、臨機応変に対応するには完成度の高いチームだろ。こずえ・みどりだけでなく、石松・ナカ・武市も主砲二人に及ばないまでも全国レヴェルで決定力を持っているわけで、こずえを軸とする中央集権型チームと、各選手が状況に応じていつでも敵の裏をかく攻撃手段を2つ3つもつチームをいつでも切り替えることが出来るようになっていれば、まず負けない。
 大沼の視聴者向けアドヴァイスもさることながら、勢いを駆って勝利に持ち込むチームから完全に脱却しているこずえたちの成長も感動。まだまだ状況に応じて戦術を効率的に組み合わせる実力は無いが、そういうチームになっていく過程であるのがよくわかる。
 しかし、寺堂院の三位一体・四位一体の攻撃も大概トンデモなんだが、第一セットの試合運びはなんか本当に対戦をリアルで見ているような気がして面白かった。テンポもいいしね。あ、そうそう、選抜選手権大会なのだが、要するに今でいう春高バレーだよな。なんか違和感を感じると思ったら、ユニフォームが長袖でないんだよ。自分が高校ぐらいのときは確か夏でも上は長袖だったような気がするが、少なくとも冬(春)なんだから、長袖じゃないとちょっと雰囲気でない。今はどうなんだろ?。国際試合だと冬でも半そでになりつゝあるようだが。