アタックNo.1 第61話 決勝・インターハイ

 試合自体は惜しいというレヴェルでは無いと思うんだが。
 やっぱ試合を捨てていましたか…。それでもちゃんと富士見学園の生徒が自分たちの修練の場と切り替えて、第二セットは接戦という流れに和む。アレだけの舞台だと、コーチも勝利のために圧迫を加えるだろうし、選手達だって監督が試合を投げていることを自分たちを捨てると勘違いして結果としての勝利にしがみついたりするもんだがな。第一セットで負けて苦しいときに、勝ちにこだわらないチームとか、普通ありえんよな。
 で、やっぱり成功率も考えずに未完成の必殺技にこだわったチームよりも、軸になる攻撃をそろえたら、あとは極力弱点を潰して臨機応変さを身につけるチームのほうが強かったという流れ。相手の必殺技を超える何かを切望するより、まず相手をじっくり観察することの重要さに気がつくというこずえの描写も、なかなか地に足が着いていたように思う。八木沢三姉妹の臨機応変さも、ちゃんと観察に基づくということが示されていたし。
 しかし、自分のためにバレーをするですか…。あっけなく退場する努の面影もなんだか寂しい。自分のためのバレーが、いつのまにかワンマンなものに…という展開ではなかろうな?。