マッハGoGoGo 第25話 チビッコ・グランプリ(後編)

 黒パン大臣が三船一行を捕まえるさまは、責任を現場に押し付けて自分はのうのうと利権をむさぼる、社会保険庁長官や文部省みたいだわな。
 しかし、クリ坊の前回のあらすじを聞くと、やたらまともに聞こえるなぁ。これが声優の力か。ジャム王子を助ける子供レーサー達は悪いことを許せないとか説明があったから、いちおう国民のメタファーか。ジャム王子とクリ坊が入れ替わるのは「王子と乞食」の翻案か?と思ったが、いざググって見ると話が全然合致してない。最後クリ坊とジャム王子が心を通わせているように思ったが、ジャム王子は子供たちに助けられても居丈高な性格がほとんど直っていないし、クリ坊もやたらレース出場にこだわっていた。
 時差の関係でクリ坊はかの国で一日早く出場資格に達するというのが戸惑う。日本はUTC+9の国で、世界でも早く日が訪れるんだけど、剛の説明はわかりにくかった。いちおう日本でいち早く誕生日を迎えて所定の年齢に達しており、時差遅れのかの地の暦ではクリ坊の誕生日に達してはいないが、オッケーってこと?。まぁ剛たちの根拠国が日本であるとも限らないんだけど。日本のようでいて、実は右側通行だし。
 今回はいろいろ考えさせられる場面も多くて、そうそう悪いもんでもなかったが、でも総体的に見て欲望充足型のストーリーであり、どうにも品が無いとの印象はいつも通りであった。貧しい時代に夢を見せるという役割があっただろうからあんまり文句を言ってもなんだけどなぁ。結末としてジャム王子とクリ坊が一緒にレースに出場するというのはいいんだけど、それまでの経緯を振り返るとやっぱクリ坊失礼すぎると感じてしまった。