うーん、解散総選挙は無しですか。まぁ森がえひめ丸スキャンダルで辞め、後任を人気優先で小泉に譲らざるを得なかったものの、森は今松治郎の秘書をやっており、森自身が石川県で立候補する際、岸信介に応援してもらって当選したものだから、小泉の次には岸信介の孫アベシンゾーに総理大臣をやらせたというのは容易にわかる話。小泉自身は福田赳夫の秘書をやっており、ぜひとも彼の子供である福田康夫に総理大臣をやらせたかったというのも容易にわかる話。教員採用での教員の情実人事が問題になっているが、実はもっととんでもないコネ人事が日本国の総理大臣という職で行われているにも関わらず、彼らは叩かれず、末端の教員が叩かれるという…。なんとも日本人は特権階級には媚び媚びで、弱者にはトコトン強気なイジメ体質の民族であるよな。
しかし、自分も良く福田を叩いているのではあるが、よくよく考えてみると安倍よりははるかにマシなんだろうという気はする。正直福田は小泉・安倍の尻拭いを必死でやらされているわけで、彼独自の政策がやれ公務員改革の人事庁だの、実態は消費者イジメになるのだろうが、消費者庁の創設という、｢アレが福田康夫の業績だ｣と言われたいが為だけのカッコつけというのはうんざりだが、むしろ小さなことをコツコツやっているのではないかという点が、もしかすると評価できるかもしれない。
安倍自身は本当に国民無視で自分のカッコつけのためだけの仕事だけやってきた。国民年金問題でも、やれもしないのに解決しますといってみたりする。しかも支払い台帳を捨てさせたのは安倍の閨閥の正木馨で、危険性を承知で非加熱製剤の輸入を続けさせて日本人を実験台にエイズを蔓延させたにも関わらず、天下りを繰り返し、責任は課長以下の下っ端にとらせて自分は逃げ切るという極悪人だ。成果も挙げておらず、相場の三倍で装備の随意契約をして政治屋や財界の懐を満たしてきた自衛隊を省に格上げしたのも安倍だし、モンスターペアレンツで疲弊している教師をマスコミを使って叩き、教育基本法を変えたのも安倍。それこそ後部座席のシートベルトの交通法に変えさせて、自分はノーベルトなのも安倍。まだまだ安倍の破壊はあるのだが、それについては置いておく。
そして、その強行採決をしてきた悪法を、福田がそのとき首相だったらどうしたかな？というのを考えてみると、どうにも違和感を感じてしまう。そもそも年金問題は、福田自身が厚生族ではないため、原爆訴訟の手打ちとか見てみると、誠実に対応していたかもしれないと思うのだ。自衛隊も中国などのアジア外交を考えると、下手に刺激しないだろうから省昇格なんてしてなかった可能性も考えられる。教育基本法の改悪も、今や給食費を払わなくて文句ばっかり言う親だの、モンスターペアレンツの記事が露出してきたのを考えてみると、案外教員を叩くのではなくて現実的な対応をしたのかもしれないという気もする。派遣企業の不祥事や企業の悪辣な所業の報道、警察などの諸機関の摘発具合を新聞で目にするにつれ、小泉・安倍時代に全く企業の不祥事が報道されなかったことを考えてみると、割と指導監督という地味な仕事をやっているのかもという様子は感じられる。福田が演説という形ではっきりと国民にわかりやすく示すという形ではないために、どうにもわかりにくいというところはあるのだが、偏向報道の著しいマスゴミの余分な部分を剥ぎ取ってみると、そりゃ企業の不祥事を暴くのはある意味ガス抜きに過ぎないんだろうなとは思いつゝも、報道する裏づけとなる行動自体は事例は少ないかもしれないが、やっているんだろうなとは思う。
だから、もう政治家としては終わってしまっているのに、復帰を夢見て存在感を誇示しようとやたら右翼的な発言を繰り返す安倍とか、日本の資産をアメリカに投資しろとか、未だに言いつづけているｹｹ中とか、福田にとっては黙ってろといいたいんではなかろうか。福田自身は外交でも派手な事は言わないが、相手を刺激するような事は極力避けているような気はする。静かに少しずつ信頼関係をアジア諸国と築いていきたいのに、売国安倍が威勢のいいことを言って目立ちたいがために韓国や中国を刺激するようなことを言って、関係をメチャクチャにしているのが現実だろう。竹島記述の問題だって、安倍配下の日本財団だの統一協会・勝共の連中が騒ぎ立てているわけで、それで独善的な一部の国民を煽って愛国感情を盛り立てて、そいつらの支持は得られるかもしれないが、国際関係は悪化して日本は嫌われるばかり。内輪で盛り上がっているが、外からは相手にすらされていないという状況を作って、一人悦に入っているのが安倍だ。父親の福田赳夫も岸信介の世話になっているから、現状福田康夫も安倍に好き勝手させているのだろうが、あの自分勝手な行動にははらわたが煮え繰り返っているに違いない。安倍の尻拭いを福田が堅実にやっているのに、安倍はやりたい放題。福田は国民に不人気。いくら清和会が国民からかけ離れているにせよ、まだ福田のほうが国民に近いというのに、この低い評価ではやってられないだろう。暫定税率の問題もたまたま切れるそのときだったからだし、イージス艦の事故も別に小泉・安倍の時に起こっていても良かった問題だ。というか、機密漏洩とかは小泉・安倍の時代に起こっていたのに、小泉・安倍が適切な処理を行っていなかったからこそ自衛隊の士気が落ち、その結果のイージス艦事故だったのだとすると、福田は踏んだり蹴ったりだ。福田が安倍より在任期間を長くしたいという嘆きは、そりゃ一国の総理の発言としては情けないことこの上ないが、心底同情せざるを得ない。元々短気だった彼が癇癪を起こしたくなるのも理解できる。
かといって、福田を褒め称える事は出来ない。この石油高騰についても自公政権として何の手も打たないのはやはり国民のための政治はやってないんだろうなと思われても仕方がない。そろそろ環境問題のキレイ事の化けの皮が剥がれて、原油価格が暴落するかもしれないし、いや、しないかもしれないのだが、そこらへんの情報は官邸としてある程度もっているだろう。あまりピーキーに対応しても国民の欲望もこれまた際限がなくて褒められたものでもないわけで、気安く援助だの補助だのはできない段階なんだろうと思う。
某巨大掲示板であれだけ安倍が褒め称えられ、福田がこれだけ叩かれるってのも不思議な話だ。で、世耕がもてはやされたのも小泉時代で、自民・統一協会ネット工作員がはびこったのが小泉・安倍時代なんだろう。もしかすると、内閣支持率も安倍の時のほうがたんまりマスゴミに鼻薬を嗅がせて、数字の捏造を盛大に行っていたのかもしれない。なんといってもやらせTMの本家本元だもんな。たしか、自民に有利な発言をする人間に報酬を渡していたんじゃなかったっけ？。そりゃマスゴミにも盛大に実弾をばら撒いているだろう。税金で。
で、福田は今まで叩かれるのを我慢につぐ我慢でとにかく情報収集してある程度の方向性が見えてきたという段階なのではないか？。今まではバカ安倍時代の閣僚を引き継いできたわけだし、今までうまくいかなかったのは安倍の遺産のせいだと言ってしまえるわけだ。というか、初めっから安倍時代の閣僚をそういう目的で今まで飼ってきたと考えるほうが自然だ。別に自民党の代議士に政策立案能力がある人間なんていないわけだが、官僚の扱いは福田のほうが一枚どころか二枚以上も上手だ。安倍が仕事をほっぽりだして逃げてからほぼ9〜10ヶ月。そろそろ状況が掴めて現実的な対応に着手できる時期になったといっていい。福田色を前面に出すというメッセージが閣僚を自分で決めるということで、大臣自体に能力がなくても、どうせ仕事は官僚がするのである。さすがに、これで的外れなことをしたら、福田はおろか自民党自体が消滅するのは確実だろうが、むしろ小泉・安倍が国民を無視してメチャクチャやってくれたおかげで、ちょっと情けを示しただけでバカな国民が涙を流して喜んで支持してくれる状況になっているとも考えられる。
しかし、まぁそうは言っても、なにせ汚職塗れの人間が揃いに揃ったのが自民党である。全くやってないということはないのだろうが、よっぽど厳重な緘口令を布いているのか、そういや福田自身に金絡みの黒い噂は聞かない。暴力団との関係も聞こえてこない。藤原弘達の本でも、福田赳夫はなさけない総理大臣であったとは書いてあったが、官僚出身で頭がいいと書いてあり、汚職関連の非難は目にしなかったような気はする。選挙区の群馬では嫁関連の利権の話は目にしたが、少なくとも安倍のように真っ黒という印象はない。福田に期待をしてはいけないが、民主党がなぜかマスゴミには不人気であることを考えると、もしかすると父親と同様に長期政権になる可能性は考えておくべきかな。もって来年の任期満了までだろうけど。福田ががんばっても、自民党自体が汚すぎるからなぁ。せめて泥棒を続けてきた自民党の最期の政権は少しは国民のことを考えた政治をやりました…という有終の美を飾ってもよさそうなもんではある。そうでないと、政権が変わった時に自民党関係者は凄惨な目に遭うんじゃなかろうか。まぁ日本人も大概バカなので、やっぱり自民党政権のまゝいつまでもいつまでも国民は騙され、搾取されつづけましたチャンチャンという可能性も非常に大ではありますが。
