まぁなんとも。【創業者】グッドウィルの折口元会長、日本に「グッドバイ」…米国へ高飛び(FACTA) 08/05/26

1 :きのこ記者φ ★:2008/05/26(月) 20:55:39 ID:???
介護サービスから「場外追放」されたグッドウィル・グループ(GWG)の創業者、
折口雅博・前会長が、苦境のグループを尻目に米国へ「高飛び」する。

折口氏は米国永住権(グリーンカード)を家族とともに取得し、夏前にもニューヨークに移住。
かの地には自身が出資しているレストランがあり、慶応高校に通う子どもの転入も、
すでに手続きを終えたようだ。

GWGは主取引銀行だったみずほ銀行に匙を投げられ、その債権は昨年末、
米再建ファンドのサーベラスと米大手証券のモルガン・スタンレーに譲渡された。
その時点で折口氏は経営責任を取ってグループ関連の相談役に退き、
ほとんど影響力を失ったとされる。

本人は米国行きを「新たなビジネスチャンスのきっかけにしたい」と語っているようだが、
果たしてホンネかどうか。コンプライアンス違反など社会的責任は大きいものの、
グループ内に「折口待望論」があることを、よく承知しているからだ。

もちろん厚生労働省は人材派遣と介護ビジネスのイメージをひどく傷つけた「折口」の名前を
消したがっており、早期の復帰はあり得ない。
それゆえ折口氏もほとぼりが冷めるまで、海外で様子を見ることにしたわけだ。

ところが、GWGはサーベラスとモルスタの主導で再建を目指すと思われていた矢先、
ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングスが筆頭株主に躍り出て、再建は一筋縄ではいかなくなった。
3年後の復帰をメドにしていたという折口氏の目論見は、渡米前から狂い始めている。

ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000000-fac-bus_all

 なんだかなぁで。いちおう、グッドウィル 事業継続断念へを受けて。

6月25日 12時47分
 人材派遣会社大手の「グッドウィル」が、違法な派遣を繰り返していた事件によって人材派遣の免許を取り消される見通しになったことを受けて、親会社の「グッドウィル・グループ」はグッドウィルの事業継続を断念する方針を固めました。

 人材派遣会社大手の「グッドウィル」は、派遣先の会社が労働者を別の会社に派遣することを知りながら、違法な派遣を繰り返していたとして、本社の課長や支店長らが警視庁に逮捕されました。厚生労働省は、早ければ来月にも「グッドウィル」に与えている人材派遣の免許を取り消す見通しで、これを受けて親会社の「グッドウィル・グループ」では「グッドウィル」の今後の事業について検討していました。その結果、「グッドウィル・グループ」によりますと、人材派遣の免許が取り消されれば、今後5年間労働者を派遣することができなくなるため事業を続けることは難しいと判断し、継続を断念する方針を固めたということです。「グッドウィル」は25日午後、取締役会を開いてこの方針について最終的に確認し、発表することにしています。

 つべこべ言わずに関係者をしょっ引けよ。というか、仕事しろよ厚生労働省は。犯罪だろ!。取引の余地はないんだよ。自民党の代議士がグッドウィルから大量に賄賂を貰っているからといって手加減するなよ。
 なんというタイミングか、実は今ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書)を読んでいる最中。で、丁度この部分を今朝読んだところ。

(前略)
現在の経済産業省の前身に当る農商務省の工務課工場調査掛が一九〇一年に行ったもの。
(中略)
 始業および就業の時刻については、昼業部は午前六時に始めて午後六時に終り、夜業部は午後六時に始めて午前六時に終るを通例とする。ただし時季により多少の変更ありとす。また業務の都合により居残り執業せしむること多し。通例二、三時間なれども夜業部の職工欠席多きときの如きは、昼業職工の一部をして翌朝まで継続執業せしむることなきにあらず。加之(しかのみならず)業務繁忙の場合には昼夜交替に際して、夜業者をして六時間位居残り掃除せしめ、昼業者をして六時間早出掃除せしめ、結局十八時間を通し労働せしむることあり。(『職工事情』犬丸義一校訂)p110

 なぁんだ、違法残業は昔から日本ではあたりまえだったんじゃん。賃金が払われていたのかどうかは書かれていないが、貰っていてもたいした額では無さそう。まぁヨーロッパでは産業革命時の苛酷な労働を反省して苦しくとも国民に余裕を与えようとしているのだが、日本の自民党は百年前に逆戻りさせ、苛斂誅求を尽くす。

大原孫三郎の挑戦
 そんな時代に、きわめて少数ながら労働条件の改善に正面から取り組んだ経営者もいた。その代表格が大原孫三郎(一八八〇〜一九四三)である。
 孫三郎は、岡山県倉敷の大地主で倉敷紡績社長の大原孝四郎の次男として生まれた。東京遊学の後、帰郷、キリスト教社会事業家の石井十次に接してその活動に感銘を受け、キリスト教に入信。「岡山孤児院」の後援や「倉敷商業補習学校」の創設、運営など社会、文化事業に携わった。
 そして一九〇六年、孫三郎は父親から倉敷紡績を継ぎ、社長となる。二十六歳だった。しかし孫三郎は、綿ぼこり舞う工場で長時間の労働に従事する女工たちの姿に打ちのめされる。
 「この姿はおかしい。女工たちをこんな形で働かせるしか方法はないのか。別の道はないのか」
 孫三郎がまず取り組んだのはこの労働環境の改善だった。多数の従業員の給食や、人集めなどに介在し、中間搾取の温床だった飯場制度を廃止一九〇七年からは労働時間を一時間短縮して一日一一時間とした。p111-112

 すげぇな。民間だからフットワークが軽いってのもわからないでもないが、社長になってたった一年ほどで偽装請負制度を廃止か…。某国の政治屋には見習って欲しいものだが…。まぁ労働時間を一時間短縮ってったって、一一時間だしな。とはいえ、労働時間が今のように短縮できるようになったのも、工場の自動化によるところが多く、技術力の劣悪だった昔と較べるのも酷ではあるんだが。それでも労働環境を整備して会社が傾いたという話も聞かないなぁ。さすがに日本全体が繊維不況に陥ってからはクラボウもぱっとしないが、それは日本の産業構造の変化によるもので仕方のないことだろう。ま、昔の経営者の中にはえらかった人もいるんだろうな。まぁ違法派遣や違法請負に頼らざるを得ない派遣元や派遣先の経営者の努力不足というか能力不足ではあろうんだろう。そういう無能な経営者の代表が経団連で偉そうにふんぞり返って国民の税金を為替操作に使って盛大に泥棒しているわけなんだが。ま、日本は土人が支配している国なんだろう。