久しぶりに内容に即したトラバをいただいてしまった。トラックバックへの返答 - 世迷言、なれど本人至って真面目

 いろいろ労働問題には考えさせられることが多くて、しかもあまりに多いので自分でも論点を絞りきれなくて、いざエントリーを記述しようかという段になって、結局書けないってパターンが多い。ガソリン関連の強奪税のエントリーもしようかと思っているのに、昨日はE7200換装のゴタゴタでシくるし、今日は疲れて帰宅早々飯も食わずにばたんきゅ〜だったし。
 いい加減日本人も大本営発表を信じるのをやめたらいいと思うんだが、国民性なのかね?。
 マクロ予測 :為替・金利 :マーケット :日経電子版

3月失業率、3.9%・日経調査

 証券・銀行・ユダヤ外資金融の発表。欧州は15〜20%と言われており、同じ基準で日本もはかると同じ水準だったり、完全失業率でいっても、欧州と日本は変わらないらしい。で、欧州は勤務時間が17時と定められていたら、17時丁度に退社できるように仕事を切り上げられるのに対して、日本電産は倍働かせるわけだ。それで日本の経済成長率は軒並み欧州のそれを下回っているわけで、たしかに労働生産性は悪いといわねばなるまい。日本の労働生産性を挙げるのは簡単で、実は仕事が終わろうと終わるまいと、きちんと17時に帰宅させるようにすればいいだけの話だ。少しは労働の効率は落ちるかもしれないが、なにより分母の時間を劇的に下げて、大幅に労働生産性を向上させることができる。とにかく、労働時間が欧州の倍近くあって、GDPの成長率が欧州のどの国よりも圧倒的に低いというのは、その数字が大いに語っていることである。
 で、グローバル化というのも胡散臭い。日本が急激に先進国化し、しかもプラザ合意だの、バブル崩壊だので実質的な貨幣の価値が、自民党の失政のおかげで日本の成長具合に比べると圧倒的に低い(なにしろ経団連の賄賂で、国策として大幅に日本の貨幣の価値が下げられているのだ。無能を通り越してバカとしか言いようがない)わけで、それでもアジア新興国に対して、アジアの基軸通貨の立場を築けていない。韓国・中国・シンガポールと、国策で教育を振興しているのに対し、日本は国策で善意の教師を酷評してゆとり教育なのだからあきれかえる。アメリカが自国の労働者を保護するために合衆国本土に日本企業を作らせて雇用を確保したのに対し、日本は海外に生産拠点を移して国内労働者の切り捨てをやったわけだ。しかも技術供与付きで。これで、産業の空洞化や崩壊が起こらないほうが不思議だ。
 それでグローバル化のために日本国民は残業代を貰えずとも過労死して経営者や自民党の懐を満たすために働けというのだ。もうアホかと。それでもジジババは自民党に投票しつづけてきたわけだ。その行為が自分の子や孫を痛めつけ、まわりまわって自分の首を絞めることに気付いていながらだ。こんな老人を敬えと誰が言うのだろうか?。
 アジア通貨危機の時にも、アメリカべったりだった韓国などは大打撃を受けたそうだが、たとえばマレーシアなどはいち早く為替レートの固定を政府が行って、被害を最小限に食い止めたと聞く。そして、投機マネーが国内に入ってこなかったからといって、マレーシア経済が停滞したとの話は寡聞にして聞かない。というか、さらに発展しているらしい。もう引退したそうだが、マレーシア経済復興の父マハティールは、過去の日本を手本とし、現在の日本のあり方を残念に思っているそうだ。
 極端な例を出したのかもしれないが、別にグローバル化といっても、付き合い方で自国の資産を売り渡したり、国民を酷使しなくとも十分に国家運営をうまくやっていく事は可能だ。日本電産に限らず、労働者の賃金を値切るというか、強奪しなくとも、十分にやっていける手段は、別にキレイ事でなく実現可能であるのは、むしろ同じアジア近隣諸国にも例がある。アジア新興国が発展途上であるというのが不満であれば、なぜ労働時間がすくない、同じ先進国である欧州のほうが経済成長率が大きいのか、別に良く考えなくても結果だけを見ても明らかだと思うのだがどうだろう?。