ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜 第4話 バンド・オブ・ハンド

 なんか、すごく泣けてくるんですけど。
 いや、もうホントファンタジーの設定を借りたリアル現代の物語だねぇ。状況把握してすらないメムバーに対するアーメイとか、ケルブの能天気さにあきれるエタナとかの表情はすごく胸に染みいってきますわな。ケルブの態度は悲観的な状況が部下達に伝わって士気を下げないよう、わざと虚勢を張っているんだったら理解も出来るんだけど、実際にどうなのかはそれこそエタナの表情がすべてを物語っていたとしか。
 ワッチ中に不安を吐露するジルに対するカーヤの態度とかもすごく納得だわ。でも現代のブラック企業で保身に汲々としている管理職は絶対反対の行動をとっているよね?。
 なんといっても白眉はクライマックスの敵退治。実はパーティーの能力はすごく高いというのは前半の危機脱出のところで視聴者にきちんと示されており、なるほどあとは人組みの問題だけだったんだなというのはなかなか理屈としても見せ方にしても納得。わかっているのに天然のフリをして裏から操っていそうなカーヤですら、ジルの踏ん張ろう発言で不安な気持ちを払拭させられるという描写のおまけつきで、いやはや脚本→コンテの心づくしの仕事っぷりには拍手を送りたい気持ちだ。