今週のいきいきホットラインは

 特権階級は閨閥による相互扶助システムで老後も安泰だが、奴隷階級の国民は老後も孤独に耐えて一人さびしく死ねというお題。
 政治家・財界の皆様方は、血税を国民から吸い上げて生活も安泰だし、金の力にモノを言わせて国民が歯向かえないようにしているだけでなく、国民どうしを分断化してきた。いくら貧乏人といえども、団結して特権階級に立ち向かえば、いちおう民主主義のタテマエをとっている以上、立場が逆転してしまうこともあるわけで、そこらへん抜かりなく国民が結びつかないよう、国民同士をいがみあわせてきた。
 田舎から人をブッコ抜いて都市に移動させ、村落共同体を破壊し、昨日のメモではないが、帰るところも破壊した。運良く都会で老後の資金をためることが出来ても、今更田舎に帰っても知り合いもおらず、結局は孤立するだけ。自民党が農村を捨てることにより、農協も力がなく、郵政民営化で郵便局も撤退し、老人ばかりの限界集落を支える人もいない。
 都市は都市でこれまたいがみあいの連鎖が続く。隣同士が顔も知らない他人になってしまっているのも不思議ではないし、商店街が大手スーパーの進出によって寂れ、またPL法などでクレーマー有利の状況を作り出して、作り手・売り手と買い手の間をいがみあわせて、消費の場でお互いが融和する機会を破壊してきたのも自民党。医療・福祉もモンペをはびこらせることによって従事者を疲労させ、これまた健康・保険面でお互いが融和する機会を破壊してきたのも自民党。学校を破壊し、子供を媒介に親同士が融和する機会を破壊するだけでなく、教師の評判をわざと落とすことによって、国民の教育レヴェル・民度を下げることによって、この世が特権階級にだけ都合のよい社会であることに気付かせないようにしてきたのも自民党自民党にお互いが敵だと煽られて、国民が疲弊し尽くしてしまって正常な判断能力が保てなくなっているのが現状だ。
 かといって、国民がそこまで自民党に分断化された挙句、せめて労働時間が長くなり、むかしよりはるかに複雑化した社会で困難な仕事をさせられ続けていても、高報酬が得られるのかと思えば雀の涙で、国民が稼ぎ出した利益は経営層にブッコ抜かれて貯蓄率5%という貧困に喘いだ状況になっている。反面経営層は私腹をたらふく肥やし、自民党の政治家は彼らの賄賂でこれまた肥え太り、法律を自分に有利なように変えて格差を固定してきた。いや、敢えて言うならば身分差別を助長してきた。老後の貯蓄なんて特権階級に掠め取られて、無い。
 昭和中期まで盛んだったデモやストもほとんど行われなくなっているのも、自民党が個人分断化を進めてきた結果の一つといえる。連帯しようにも、生まれたときから競争を煽られ、他人は敵だと自民党に煽られつづけてきたから、お互い信用できない状態になっているのだ。ちょっとお節介な近所のオバサンも、ちょっと頑固な横丁のオヤジも、夕暮れまで疲れを忘れて遊べる友達ももうどこにもいない。
 そんななか、「人間って所詮一人なんだから、一人寂しさに耐えるのはしょうがないよね。」と説く今週の特集は、実は人間関係を煩わしく思うほうの自分にとっては結構うなづけることも多かったのだが、さすがにこれはミスリードなんじゃねぇの?。と思ってしまう。今の年配の方の中には、まだ長男の嫁が旦那の親の面倒を見ていたという人もたくさんいるはずであり、彼らにとってはしんどいことばかりやらされて、イザ自分が身内に面倒を見てもらえるような歳になったとたん、自民党にはしごを外された(年金の65歳支給も含めて)わけであり、これはとんだ貧乏くじをイカサマで引かされたというしかない。今までさんざんこき使ってきて、歳をとったら一人でさびしさに耐えて黙って死ねというわけだ。
 これが貧乏人だけでなく、特権階級もそうするって言うのならまだアレだが、そもそも閨閥とは自分や自分の実家の危機に備える保険システムであるわけで、そうそう孤立してしまうものでもない。わざわざ自分の身を守る担保をやすやすと手離すもんか。結婚にしたって、相手が嫌いでも、相手もしくは相手の実家に財産なり地盤なり仕事上の美味しいコネがあるわけで、仲良くしておく事は単なる友情だけでなく、自分の身を安泰にするわけで、わざわざいがみあう必然性が無い。相手がいけ好かなくても、それを回避する金銭関係があり、またその財力もお互いが持っているわけだ。嫌なら金で解決。というか金も持っていないクレーマー体質の人間とは決してお近づきになりたくはないが、相手がクレーマーでも対価を過分に払ってくれようもんなら我慢のしがいもあろう。わざわざ金を持ったもの同士いがみあって、自分の身を危険に晒すことなんて無い。年をとって身体が不自由になっても金で解決すればいいのだ。どうせその金は貧乏人から掠め取ればいいのだから。
 芸能人の離婚話とか多いが、政治家とか財界人の離婚話なんて聞かないだろう?。ちゃんと子供は親の地盤を引き継ぐし。そもそも二世三世議員は親がほとんど死ぬまで議員をやっているし、隠居しても仲が悪いなんて報道されないし、最悪金でなんとかなるだろう?。特権階級も、自分の財産と家族が頼りって分かってるんだよ。で、貧乏人は愛国心とか生きる力とか押し付けておいて特権階級に奉仕させるだけさせておいて、孤独に耐えて最後には死ねと、そういいたいわけね。政治家や財界人の子息の多いといわれるんHKは。

★★「貧困の再生産など起きない。彼らは子供さえ持てないからいずれいなくなるだろう」 ★★
週刊SPA!2006年9月19日号49ページ(自民党某議員)