しゅごキャラ! 第12話「悲しみのクリスマス・イブ!」

LAMY ALSTAR OCEAN BLUE

 「私がコントロールします。何の心配もございません。」
→「他の方が大臣になっても結果は同じ。ないものはないんだから」
→「年金は最大のテーマ。『できないかもしれないけどやってみます』なんて言いませんよ」
→「3月末までにすべてを片づけると言った覚えはない。5000万件の名寄せをやらなかったら公約違反」
→「(自民)党のビラで、誤解を招く表現があったのは事実で、おわびしなければいけない」
 

 うざいですか?。まぁそうなんですけどね。しかしザコキャラが大言を吐くのはお約束ということで。
 組織名イースターですか。復活をモチーフにしているということは、かつて人々を救う聖人がいたということなんですかね?。それが“御前”と呼ばれるモノなんでしょうか?。まぁイエスは最後イヂメ抜かれていたわけなんですが。しかも裏切りにあって。
 エンブリオを御前に捧げることによって達成されることって何だろう?とも思うのですが、その力を自分が使ってしまおうという気はとりあえず今日の悪の組織?三人衆にはないみたい。イクトと歌唄はやっぱり乗り気ではないっぽくて、では幹部三人衆はどうなのか?と言われれば判断はつかないな。ローゼンではお父様の意志を騙り?、ドールたちを競争原理に叩き込むラプラスの魔がいて、PEACH-PITあたりはやはり「悪」を設定する作家なんだろうなということから(まだ終わってないんで判断がつかないが)、善のガーディアン、悪の幹部三人衆という対立の中間点に、善よりではあるが善悪表裏一体のイクト&歌唄という構成をとっているように見える。しかもイクトが歌唄の枷になり、歌唄がイクトの枷になるというスパイラル構造も併せ持つ。しかし幹部三人衆&“御前”が悪だと決まっているわけでもないんだよな。まぁ反転して善だという描写を取るにせよ、それは最終回あたりになるだろうし。組織の内部を明かしてきたばっかりで、いちおう亜夢に悪者退治をさせるという「わかりやすい」構造を見せないと、少なくとも子供向けにはならんわな。わかりやすい善とよりわかりにくい善が戦うって混乱するだけだし。
 でもまぁ脅迫による仕事の強要とかはさすがに老若男女とも忌避されるべき所業ってのは示されており、サラリーマンが生きる糧(もしくはそれにぶら下がる被雇用者の家族)と引き換えに無理難題を押し付けられる現代の仕事のあり方に対する批判ってとこまでは言っていいと思う。イクトや歌唄にやらせてなんで自分で幹部自らエンブリオ探査をやらないのかまだ判断はつかないな。学校の教員をやってたら、それこそ×たまなりエンブリオなりの絶好の狩場だと思うんだが。荒稼ぎしたら転勤すりゃいいだけだろうし。
 さて、亜夢たちなんだが、とりあえずキャラなりの開陳が終わり、ガーディアン同士の絆、亜夢の意識の方向付けが終わった段階で、組織との駆け引きはこれからといったところ。スグに明かされるとも思わないんだが、亜夢たちは組織の狙い、構成、問題点とか全く把握していない状況なんで、戦いを通じて成長なり葛藤なり挫折なりを描いていくんでしょう…たぶん。亜夢以外のガーディアンたちがいやにさわやかで、弱点が見えてこないんだがどうするんだろうな?。全2クールだとすると、各キャラを掘り下げる当番回をやってられるんかいな?。そういやどっかのサイトさんでイクトと歌唄はきょうだいというのを目にしたんだが、恋人と見せかけるのはミスリードなんですかね?。
 大きなお兄ちゃんもターゲットとして見据えているんだろうけど普通に考えれば女の子向けなんで、鬱展開を何話にもわたって続けるとも思わない。わりとジェットコースター的展開になるのかも。 もしかして「なりたい自分」だとか「自分の可能性」を押し出しているけど、結論として「社会、もしくはそれに負けそうになる自分と戦え」という結論になるのかな?。
 燃え!。