しゅごキャラ! 第4話「あたしが切り札!?」

 なんだかんだ言って切らずに見てしまってるよ。
 そうはいっても、しがねぇサラリーマンが見るにはつらい内容だわな。今回は金月脚本。自分としては転校したくない女の子の気持ちのほうに軍配を上げるわな。卵に詰まっていくなりたいものがスッチーとはまた泣かせる。航空業界なんてコスト削減でスッチーなんて派遣で済ますこのご時世にですか。しかもこれからの経験が、あらかじめなりたいものというものに込められているって何よ!。もしかして海外へ転校しなければそういう選択肢が彼女に現れる事はないって事かもしんないのに。
 変わりたくないってのが抽象的に捉えられているので、どうもむずがゆい。それこそ今は廃れたプラス思考ってやつですわな。物理的に不可能な仕事を押し付けて、「プラス思考でがんばれ」。できなかったとなればそれは「オマエのプラス思考が足りなかったからだ」と言わんばかりの罵倒。変わらない事は抵抗勢力だというレッテルを貼って、変わることはいいことだと構造改革を推し進める。で、実はやってる事は特権階級にだけ有利な構造に変えることだったりする。郵政改革で「変わる事はいいことだ」というのが、郵便局は減らされるわ手数料は大幅に値上げするわと、実は国民を騙すことだったというのを現実に実感している現在、こういう主張はいかがなものかと。
 とはいっても、これはさすがに経験も無いといってよいガキ向けの作品なわけで、そりゃターゲット層の年齢からするといろんな体験をさせるべき時期ではあるので、さすがにサラリーマン視点で見てしまってはしょうがない。あむの「心のタマゴに○も×もあるのかな?」という発言には感心しましたが。こういう発言があるかないかで作品にでる深みが違ってきますわな。