ロミオ×ジュリエット 第7話「ぬくもり 〜今だけは〜」

 原作きってのDQN男、ティボルト登場。
 しかも装いも新たにしっかりもんとして。たしか原作ではキャピュレットの親戚かなんかじゃなかったっけ?。ついでに言うと、仮に原作どおりに人が死ぬとして、ロミオ&ロミオ母が死んでもこの作品のモンタギューは後悔しそうにないんだが。ペンヴォーリオは原作では添え物って感じだったような気がするのだが、結構クローズアップしてもらってるねぇ。
 分別のつかない若者だからこそ、惹かれあう気持ちに抑制がかゝらないってのはよく分かるんだけど、よくよく考えてみればジュリエットのどこにロミオが惚れたのか、またロミオのどこにジュリエットが惚れたのか、未だに二人の魅力がわかんない。理屈の問題じゃないってのはわかっているんですけどね。他のキャラクターでも、お互いが惹かれあうのに納得がいくペアリングが見受けられないから、どうにも冷静に見てしまいます。
 しかし、この作品に限らず貴族様が登場すると漏れなく世間知らずって描き方をしてますねぇ。やっぱり現政権がいかに国民を見ていないかってことなんでしょうけどね。権力層がいくら数億稼いでいるからと言っても、それはやっぱり国民の働き分を掠め取っているからで、もし自分ひとりで仕事をしたらワーキングプア層よりぜんぜん無能であるってことに気がつかないとね。
 同じ貴族の子孫でも、やはりジュリエットに家事手伝いをやらせているのはそういうことなんかね?。まだバカ者って感じですが。物語の進行上、まだまだ溜めの部分で、これから成長させつつ物語をドライブする段階なんでしょう。男女の繊細な感情表現はいいんですが、雌伏とのこなれが今一に感じてしまう。手順でいえばジュリエットにまだまだ試練が訪れるハズ。しかし視聴者の多くはあまり鬱展開を望んでいないと思うので、そこをどう乗り切るかが楽しみではあります。