RED GARDEN 第13話 休日

 ローズに必要なのは技術とか体力とかではないと思うのだが。
 人間関係の配置がなかなかによく考えられておりますな。レイチェルも大概言い過ぎとわかっていても口にしてしまうんだろうが、かといって言わなければ相手を変えることも出来ないしで、見ているこっちが真剣に考えさせられてしまう。ヒーロー物のように悪を倒すのが絶対的正義という物語でなく、敵にも愛すべき人たちがいて、殺せば血も流す自分と何の違いもない人間だからこその迫真性なんだろう。アンナの擁護?にケイトがつくのなら、レイチェルにはクレアがつくといった絶妙性もつくりごとだからこそのバランスだと思う。現実にはどちらかの側に圧倒的な数の人間がついてしまって、いわゆるいじめの構造になっちまうもんな。そこには冷静な価値判断は存在し得ないだろうし。
 もしかしてエルヴェはリーズと深い仲だったのかもと思いつつのリーズとの会話に注目しておりますが、考えすぎなのかもしれませんな。学園自体が養成機関で学園長だけでなく教員ですら周知のうえのことのように思えてしまいました。
 途中から追いかけはじめて次が楽しみな作品になってます。