天保異聞 妖奇士 第10話「弥生花匂女神楽」

 イナバウアー?。
 まぁ小笠原が宰蔵を見捨てるつもりでアヤガミを引き出せと言ったわけではないだろう?とは思ったのですが、てっきり芝居に関係したことなんかと思ってました。まぁ名前に関連があることってのはそうだよね。宰蔵が今までの自分を割り切っちゃうことでめでたしめでたし(ではないんだが)となったわけなんだが、竜導がやたら大人とは?について説教するのが気になった。火事の原因が宰蔵かも?と思っていたのだが、それはなかったみたいですわな。とにかく宰蔵担当回も終わり、つぎから小笠原担当回になるんだろうか?。キャラの過去をつぶさに眺めるのは丁寧ではあります。竜導・アトル・宰蔵・小笠原ときたらあと二人?。
 まぁ亀の甲羅で竜骨はないだろう?とは思うんだが、実際に漢方の原料として動物の骨から甲骨文字が研究され始めたのが1899年のことらしい。そして天保年間がそれより6〜70年ほど前のことで、漢方薬が中国から輸入されてもいただろうから、描写として甲骨を手にするのはそんなにおかしいことではないと思った。薬屋が竜骨を薬として売ったほうが利があがるとぼやいたのはさもありなんとは思う。でも実際には竜骨が高く売れるとなるとわざと文字を掘り込んで売り込むこともあったらしい。そこらへんのアレンジは素直に面白かった。
 あと気になる点に稲荷信仰があるかな?。どうも日本人と狐の関係がよくわかんない。狐を神の遣いとするのがいつごろからだったのかよくわかんないし、犬猫でも狸でもなくなぜ狐なのか、たぶん狐と触れる機会が多かったのは都市部よりは農村だったと思うのだがどんな関わりがあったのか?もわかんない。狐の行動様式からどんなことを昔の人は想像していたのか、たぶん昔だったらあたりまえに思っていたことが、これまた今では失われているんだと思う。Ariaでも狐をモチーフとした話があったが、ああいう別に狐じゃなくてもよい夢幻とか神秘性とかじゃなくて、もうちょっと昔の人の感覚に近い描写だとは思うんだが、そこらへんスタッフは把握した上でのことなんだろうか?と思ってみる。