貧乏姉妹物語 第9話「想いと不安と携帯電話の日」

 携帯電話販促アニメ。
 使い始めで不慣れな様子と一騒動あったがお互いのつながりを確認するという鉄板の組み合わせ。越後屋姉妹のボケっぷりもみごとに教科書どおり。貧乏人の悲しい性の部分は理解できる層が限られていると思うのだが…、数日前に書いた、給食費は払わないけど携帯電話の使用料は払うという層のお話を思い出す。こういう物語の世界観を共有できる世代ってもう若いほうにはなくなってきているんじゃなかろうか。xxxHOLiCもまさにそうだったと思うのですが、ノスタルジー商売なんでしょうかね。あっちのほうが深いですけども。
 やっぱりきょうとあすは夫婦のメタと思ってしまう。つーかそれならなおさら対面コミュニケーションを重視すべきなんでねぇの?。疲れきったきょうがあすと別れてしばらくして、ようやく伝えることを忘れていたことに気付く描写が繰り返され、最後に携帯電話で解決なんてのは意図としてはわかるんだけど、どうもねぇ。便利な道具の使用がかえって人間の健全なあり方から遠ざける皮肉な結果をもたらすっていう警告的な内容でもないし、やっぱり新しい機械の使い始めはあんな面倒をだれでもするよね?うんうんという視聴態度が正しいんだろうか?。姉妹すなわちメタファーで言う若い夫婦のすれ違いを素直に楽しむべき?。
 ついイライラしてしまうんですが、冒頭あすが福引で3等を当てる描写が二回もあって、スタッフ疲れてんのか?もしくはヒヨっ子脚本なんか?と思うと、どうにも腹を立てるほどには感じなかった。次回は最終回だよね。