魔法少女リリカルなのはA’s 第12話「夜の終わり、旅の終わり」

 シャマル最初で最後の見せ場か?
 話をひたすら回収する回でした。勝負が初めからわかっているので時間がたつのを待つだけです。せっかくの究極奥義も見栄をきるだけなので腑に落ちるということがない。プロ野球オールスターゲームを見ても緊迫感を感じないといったらわかっていただけるでしょうか。
 いろんな感想サイトさんでは主人公としてのなのはの存在意義がないと散々ですが、個人的に言わせて貰えばあんまり気になりません。別に今シリーズの主役がはやて*1でもそれはそれでアリかと思います。それにしてはもうちょっとはやての内面を掘り下げて欲しいという点は残ります。自分を蝕む病魔に対するドロドロとした感情とか、ベルカの騎士たちとの生活が楽しいのなら、それを切望する気持ちとか。別に小学生程度の女の子がすべてを超越していても構いはしないのですけど、それならそれでもうちょっと感情的に遠いキャラクターとのエピソードを見せて欲しかった気はします。防衛プログラムを切り離して惑星軌道上で消滅なんて描写は3分あれば可能*2なんだから、はやての掘り下げとか、今回のように戦士達の見せ場を作りたいのならもっと前にそれをやっとけば済む話でして。なのはとフェイトが戦いの場面で技量を高めあうという描写を無印でおこなっていただけに、どうしても今シリーズは戦いは派手なんだけど単調なのが気になりました。初期にはなのはに特訓までさせているじゃないですか。
 次回は「なんだかんだいってどうせはやてを助けるんだろ。」と思ってしまう*3のですが、無印では結末がわかっていても純粋に感動はさせてもらいましたので期待はしております。ここらへん大時代的な台詞が似合うんでしょうしね。

*1:OP動画で口パクまでさせているんだから主要キャラなのはわかっていますし。

*2:結果がわかったら充分だと思いますよ。時間を使うのならむしろ防衛プログラムを夜天の書から切り離すところに使うべき。

*3:闇の書がはやての体を侵蝕しているという説明だからなおさら。まぁびっくりではやての命を奪うというのもアリだとは思うんですが。