無印なのは その4

 あ〜眠れねぇ〜。無印のOP曲、旋律の切なさ加減とか転調とかパンチの効き具合とかとにかくお気に入りだったのですが、あらためて歌詞を聴いて心に切れ込む部分にちょっと興奮気味です。ポエミィな上滑り具合は少し気になるものの、特に色恋で釣ろうとする部分が無く、最近の曲に見られがちな媚びがほとんど感じられません。A’sのよりお気に入りなんですけどねぇ。関係ないですが、フェイトが歌っているのになのはが口パクとはこれいかに。A’sでははやてまで口パクしているのにフェイト自身のさえずりはなし。
 さて5、6話ではこれでもか!というまでの気の遣い合いを描写。ジュエルシード集めはなのは自身がやりたいこととかいっちゃってますが、嘘ウソ。ユーノがジュエルシード集めを途中で抛りだしてしまったりしようもんなら多分なのはといえどもくじけちゃうんじゃなかろうか?。まぁ突っ込むところではないんですけどね。心は通じているのに表面上は通じていない振り。まさにOP曲の内容そのまゝですよ。気丈さですよ。そしてさすがアニメ最萌トーナメント優勝者の風格、健気分ですよ。
 なのははジュエルシード集めが善行であると信じているのですが、それを邪魔しようとするフェイトになぜか理解を示します。正直ありえねぇと思うのですが、徐々に理由を明らかにしてきます。悲しい目に始まり、第6話のキモ「優しくしてくれる人たちのトコでぬくぬく甘ったれて暮らしているようなガキンチョになんか何も教えなくていい」という台詞ですよ。桑谷夏子オイシイとこ持ってくよなぁ。まぁ大体ここまででフェイトのおおまかな背景がほとんどの人にわかってきていることだとは思うんですが。
 第7話でついにフェイトの背景が明かされます。といっても意外性はないのですけどね。なのはの周囲には理解者がいっぱいなんだけどフェイトは仲間のほとんどいないデスマ社員なわけですよ。しかも上司がヒラメでパワハラの。ハイハイハイ、なのはが気にかかるのも当然ですわな。苛烈な労働環境に苦しめられている人間をほっとけないわけですよ。まさに万国の労働者よのアレ*1ですよ。
 ここで時空管理局の登場です。あぁやっちゃった感が強いですな。なんでSFを混ぜるかなぁ?。これをするなら魔法じゃなくていいじゃん なんですが。まぁ話数も限られているので、SFを混ぜると説明が早いし、膠着した状態を打破するために毛色の違ったものを混ぜてみるのもそんなに悪くはないんですけどね。しかし魔法ですら魔力の大小でキャラクターの強弱関係を安直に設定できるのに、科学技術まで混ぜてしまったら機械の出力の大小でなんとでもなってしまうではないですか。ロボットアニメに良くある、あるロボットが最強なのはそういう設定だからという御都合主義そのもの。まぁ不満をぶちまけてしまいましたが、余禄ですわな。
 第8話で話の整理、インターミッションをし、第9話でデスマ社員を助けるためになのはに約束を破らせる流れにします。この作品の大きなテーマの一つ、信用を揺さぶってくるわけですが…。

*1:立ち上がれ!ではない方