格闘美神 武龍 第8話「NO MORE TEARS」

 おお、勢いが途切れていませんよ。
 めぐみに見せ場を作って最後に負けさせて残念でしたね、という展開にするのかと思ったら…。実は浪花節という記述を読んでしまっていて(そこで気が付いて先は読んでいないのですが。http://d.hatena.ne.jp/manpukutaro/20051120#p1)常にそのことを意識して視聴しました。でもいいんじゃないかと思ってます。蘭や下田姐さん、言葉はないけどユンボにめぐみを刺激させてそれでもめぐみは我慢しているという描写、しかもこの回では我慢の描写だけで終わるなど、構成としては考え尽くされていると思います。浪花節でもこれだけ美しく見せられてしまっては、私的に問題はありません。
 鏑木は物語の構成上必要な描写ではあるのですが、正直ドン臭い。対戦相手もちょっと技に華がないっていうか…。弱いといっても型の全国大会優勝者なんだからもうちょっと見栄えのする技を出させてもいいんじゃないかと思ってしまいました。いや、めぐみを引き立てるために地味にする必要があるのはわかってはいるんですが。
 水をさすようで本当は言いたくないんですが、山崎和佳奈@毛蘭は脚本の雰囲気に飲まれすぎ。なんといっても女子高生の役なんで、演技が下手でも素人っぽさが表現できているといえてしまうのでアレなんですが。監督もしくは音響監督が「不満は残るが勢いはあるし、ま、いっか」とOKをだしたんじゃないかという光景が目に浮かびます。ラスエグではおしとやかかつ芯の強い役をみごとにこなしていたので、演技力はあると思っていたのですけど。こうなんといったらいいか、声に張りがあるんだけど、愁いも同時に表現する演技にゾクゾクさせられたんですけどねぇ。応援はしているので今後ともがんばってください。
 結末として蘭が曹家を倒すというミッションではなく、曹家と毛家が結託して自分所のファイターをうまく手のひらで転がして女子格闘技界を盛り上げるよう仕向けられていた、チャンチャン。というものではないのか?と予想してしまってます。