地方の切捨てについて

 わたしも散々地方が切り捨てられていくのはまずいんでないか?ということも書いて参ったのですが、現実問題としては既に切り捨てられてしまっていると思います。自民党はそれこそ最初のころは農村部の票が武器になっていたでしょうが、今となってはどうでもいい存在と考えていると思います。農村部から都市部に人口を流入させ、農村部の人口が減ったところで“一票の格差闘争”をさせて、農村部の議員定数を削減。そして農村への資金の流れが不当であるとキャンペーンを張る。今回の小泉首相の戦略も都市部が中心ではなかったか?。小選挙区では当選した一人の権力だけが強いので当然現任の議員の権力は強いわけです。有権者も当選するかどうかもわからない野党に張るわけにもいかず。
 都市部の吸い取ったあとの残り少ない食べガラを地方どうしが奪い合っているわけです。野党の議員を当選させるより、与党の議員を当選させるほうが得られるものが大きいわけです。田舎の貧しいもの同士で少しでもたくさんのおこぼれにあずかれるように、さもしく上のご機嫌取り合戦をしているのではないかと思うわけです。悲しいけれどそれが現状ではないでしょうか。