郵政法案否決、衆議院解散

 考えさせられるという点では今私の中ではアニメより面白い話題です。正直郵政法案が否決されるとは思いませんでした。政治に関心を持っても仕方がないのですが。 - カタログ落ちというエントリーでも述べたのですが、郵政民営化への反対というのもただのポーズかと思っておりました。今んHKラジオを聴いているのですが、そのなかでも小泉首相郵政民営化法案には正直反対なんだけど、神輿としてほかに担ぐべき張りぼてがいないからしぶしぶ首班に指名した部分があるのでは?という談話がありました。
 しかしいろいろな組織のいろいろな人物の発言が聞けたのですが、この国の行く末だけでなく、郵政民営化ですら真剣に考えている人が皆無であるのがわかって、なんだかなぁという気分です。衆議院解散が恫喝の手段として用いられ、八つ当たり的であるのは間違いないにせよ、郵政民営化について国民の真意を問うものになるということも間違いないことで。もう一度衆議院で議決をとるにしたって、三分の二以上の賛成が得られるわけでもないから解散という選択は戦略として間違ってはいないかな。戦略に関してはココ指導者の資質(上): マーケットの馬車馬が面白い見方をしています。そもそも民営化に反対した衆参議員は選挙のとき郵政民営化に関してどんな発言をしていたのか気になるところです。そして今回の解散による選挙のときに、郵政民営化に関してどのような立場でどのような発言をするのか楽しみではあります。
 小泉首相にしたって“改革”という言葉の甘さを利用した、まず結論ありきの郵政改造だったと思います。本当に事態が改善するものだったのかもしれないけど、“改革”という言葉がついていたら必ず改善するものだと思っている人が多すぎ。郵政改革は程度の低い層にアピールすべきという提言がなされたのもわかる気がします。
 問題点を明確にして分析を行い、提案した政策で具体的に問題がどのように解決できるのか説明していた立候補者を寡聞にして聞きません。もちろん郵政だけでなくほかのことについても「私に任せれば良くなる」という立候補者はたくさんいましたが、流れを追いながらどのような対策を施せば改善するのか説明した人は居なかったような気がします。もちろん実際に事態がそのように推移しなくても、説明した方法を誠実に実行してくれればいいのですけどねぇ。問題が発生したら軌道修正をすればいいだけの話だし。野党が選挙後政権が取れなければ公約は守らなくてもいいんだということを言い放つぐらいですから、期待しても裏切られるだけなんですけどねぇ。解散後の今度の選挙戦で日本全体がどのように様相を呈するのか楽しみではあります。馬鹿と阿呆の絡みあい〜♪鶴田浩二