どう読み解けばいいのか、笑えばいいのか?

 隠していたことをわざと明らかにしてみましたという感じでしょうか。日経の記事04年の男性就職者、8年ぶりに離職者上回るより。ふーん、少子化で離職者の方が多いのが自然なのにオメでたいことですなぁ。

04年の男性就職者、8年ぶりに離職者上回る・厚労省
 厚生労働省が28日発表した2004年の雇用動向調査によると、昨年1年間に就職した男性の数は327万人で、前年に比べて37万人増えた。離職した321万人を差し引いた雇用の増加分は6万人で、8年ぶりに就職者数が離職者数を上回った。企業業績の改善に伴って若者の中途採用などが活発になってきたほか、高齢者を再雇用などで活用する動きも出てきた。

 調査は常用労働者5人以上の約1万600事業所の回答を集計した。昨年1年間に就職した人(教育・学習支援業を除く)はパートを含めて男女計で641万人、離職した人は650万人。全体の雇用者数は9万人減と、11年連続で減った。ただ減少幅は03年の57万人減から大幅に縮小した。

 企業業績が好調で、正社員の採用意欲が回復してきた。上場企業の今年3月期決算で連結経常利益は、2年連続で最高益を更新した。男性の就職者数のうち、正社員は255万人と前年に比べて27万人増えた。 (23:08)

 やっぱり気になるのが高齢者が若者の就労を圧迫しているかもしれないということです。教育コストがかからず、安く熟練者を雇えるのがメリットといいたいのでしょうけど、そいつらが若者に対しての教育を怠っていたからで、自分の再雇用の素地を作っていたとしか思えない。官僚の天下りっていっているけど、民間でも天下りの構造を作っているのでは?。今なら1〜2年我慢すれば年金がもらえるはずなのに、そのほんのわずかな間の蓄えすらないのか?。そうまでして若者の取り分を横取りしたいか?。まったくハゲタカだな。バブルの頃は給料の安さで公務員を馬鹿にして景気が悪くなると叩いたように、こんどは就労の場を民間が大手を振って荒らすのだろうか。いや既に民間自身が相当就労環境をめちゃくちゃにはしているのですが…。
 全体の数を具体的に書いているのに、若者の中途採用がどのくらい増えたのか、高齢者の再雇用がどのくらい増えたのかをわざと明らかにしないのもお約束ということで。NEETとかいう造語も「若者より高齢者を雇え」というミスリードなのが分らないかねぇ