ガンダムSEED-D

 うーん。トダカ大佐(自衛隊の階級だと一佐)の言をうけて本当にオーブ派遣軍がAAに合流するとは思いませんでした。この展開は正直ありえないのですけど、物語としては非常に美しいですね。細かいこと(細かくないことも)を気にするときりがないのですが、自分的にはカガリの成長をここに至って描くことでようやく胸のつかえが下りた感じがしました。(予想の一つとして、派遣軍のみなさまと改心したカガリがオーブに戻り、連邦との同盟を破棄、連邦とプラントの殴り合いを止める第三の勢力としてAAと共闘するという展開を考えてもいました。しかしそうなるとAAの存在感がなくなるんですけどね。自分としては今後AAとオーブ本国をどのような関係に描くのか楽しみではあります。)
 前作でも本作の前半でも(全話4クールと仮定して)カガリはキレイ事はぬかすけど実力が全然伴なっていないという描き方がされていましたし、わざわざシンに言わせていることからもスタッフが意識してそのように描写していることはわかってはおりました。ただ可能性としてこのままカガリを道化にしたままということも考えられたので、全体の構成から言ってもこの時期にこの描写はなるほどここにもってきたか、適切だなぁと感じ入った次第。いやぁカガリが本当に成長しているかどうかなんてわかんないですけどね。
 あぁ個人的にはいくら話本編が浅くても、視聴者に深く考えさせるきっかけとなるよう工夫されていたらいい作品だと評価してしまう傾向があります。そのへん承知の上お付き合いくださるよう。