連休中日

 昨日はまじかるナースステーション乙乙!第三十九回放送!を聞いておりました。アニメ業界が過当競争に陥っていて、そのうち全体がポしゃるんじゃないかということを切々と述べておりました。偽まる氏の「コストに見合うクオリティ」(クオリティに見合うベネフィットと言いたかったんでしょうけど。)、UPLIFT氏の「現場はこの状況に本当に対応しなければならないのか」に尽きるような気はします。あと、切実なのは目先の金儲けが目的で、場を荒らすだけ荒らして去っていくという発言もうなずけるところか。そんな中、いわゆる表面ズラだけ判断して怒鳴り込んでいるファンとやらのクレームを受けたりするとそりゃ萎えるよなぁ。
 私の業界もそうなんですが、アニメに限らず日本全体がこんな状況になっているような気がします。以前の商品よりクオリティがいいのはあたりまえとして、これだけ競争が激しくなると価格に転嫁しにくいわけです。いままではリストラという名の人件費抑制でコストアップ分を相殺していたものの、それが消費者(被雇用者)の購買力を低下させており、にっちもさっちも行かない状況なんでしょう。消費者の立場にたてばいい商品が低価格で手に入るのはいいことなんですが、結局その消費者は労働者でもあるわけで、労働者の立場に立てばそのような消費者の行動により働けど儲からずという状況になってしまっているわけです。そして生産拠点は海外に移行しており、いまさら産業の空洞化なんか私が言わなくてもずっと前から起こっているわけです。そしてそういう輪廻にあるにもかかわらず、(目の前の欲望に忠実であるために)つらい条件でも働かないと喰っていけないといって、上前をはねる連中にいいようにこき使われてしまうわけです。もうつらい状態になって久しいと思うのですが、もっと犠牲がでないと目が醒めないのでしょうか我々は。