最弱テイマー#12

 事件解決の打ち上げの飲み会に、主人公が旅をつづける決意を示してEND。おまけとして主人公の相方スライムが主人公と出会うまでのエピソード。
 主人公が理解者を得て、ついに居場所を見つけてENDだろうと思ってたので、旅をつづける展開にちょっと驚き。ただ、邂逅前のスライムのエピソードをラストに持ってきて、人間として最弱の主人公と魔物として最弱のスライムで他のエピソードをすべて挟んでしまってたということは、これはどう考えても弱者めせんの弱者の物語であって、メインキャラがいくら最弱同士のパートナーと言えど、主人公は主人公でおそらく能力的には高位の占い師と出会って生きる知恵を授けてもらい、その知識なくしてはおとなしく村で殺されていたか仮に逃げ出せていたとしても知識なしでは途中でのたれ人でいたことはほぼ間違いないわけで、彼女が今、この段階でようやく数多くの理解者を得て普通の人間扱いされるようにまでなったのはレアケース。それとともに今回のエピローグで示されていたのも、あのスライムが主人公と出会たのもレアケースというわけであり、そのレアケース同士が助け合って、お互い生きるために必死に努力し、知恵を振り絞ってその末にようやっと一人前と認めてもらえる…というのは、もうこれはそれ自体が強いメッセージになっている。
 なので、主人公が旅を続けるというのも、フツーに考えると居場所が見つかったからといって、もしくは理解者がたくさん得られたからといって、その状況に安穏とするな…というのが見え隠れするんだけど、今ドキのラノベライクな作品にはちょっと見られないほどの厳しさなので、ちょっと面食らってる次第。いやまぁ主張としては断然正しいんだけどね…。
 なので、話の建てつけ自体はそんなに出来は良くないとは思うんだけど、自分も最初のうちにこの作品はドラマとしての完成度を求めてないんだろうなとぼんやり思ってたので、これはこれでよくできているなとは思う。ただ、自分の場合アタマではわかっていても、上記の通り昨今のヌルいアニメばっか見てるせいか、求めているものが高すぎ!みたいな印象を受けて、現状どうにも整理がつかない状態。

治癒魔法#12

 ケモミミ娘の訴えを聞いて書状渡しの旅に出るの巻。新キャラが一枚絵で顔見せしてたんだが、続きは原作で…という可能性もあるけど、フツーに2期がある*1んじゃね?という終わり方。まぁ王様が答えを言ってくれたけど、ケモミミが予知夢を見せてくれなかったら勇者が死んで王国が負けていたから、あそこで頼みを聞かない選択肢はないデショと誰もが思うので、迷う余地はなんじゃないかな。
 うーん、今までの医者モノが個人的に評価が低めだったので、これもダメでしょ…という雰囲気がひしひしと伝わってきてたのだけども案外それほどでもなかったかな。ただ、設定が聖者無双とほぼ一緒のように思えたからなぁ。アレの印象が自分の中でよくなかったから…。
 この手の作品は、大抵「世界を救う」というモチーフがあるもんだけど、たいていの作品は勇者がそれを担うことになっているのだけども、勇者は世界を救うのに「敵」を必要とするのに、この作品の場合、結局は敵を倒すという過程は入ってくるのだけども構造的には敵を必要としないという意味では変則的なヒーロー像を提示してると思う。ただ、それだけだとどうしても物語として甘ったるくなっちゃうので、活躍のっばが戦場だったり、スポ根要素を入れてるのかなとかいろいろ考えちゃうけど、まぁ簡単に言い表すとすれば、しっくりくる言い方ではないがやはり衛生兵物語とでもいったほうがとりあえずわかりやすいかも。
 なので、物語性を重視するという観点からは、実は今回の話より書状渡しの旅の方がなんか期待できそうな感じではある。あと、本作品は個人的にヒロインたちがカワイイ…。師匠は女性ではあるけど女性性を排除してあくまでオラクル役として設定されているし、色気もトコトン排除してるから対象外だけど、それ以外はもうね。やはり敵方の赤毛ちゃんもこの見出し、黒騎士だった魔族もなかなかのもの。もちろん女子高生先輩ヒロインもウザカワイイ。
 ただ、やはり物語性はちょっとよくわからんとこ。一番のイシューである人間側と魔族の対立の原因がよくわからんし、黒騎士ちゃんをこちらに引き込んで融和の目を見せてるからにはそれなりに共存というテーマがあるのかもしれないが、それを今出してしまうと、戦争なんかやって怪我人なんか作らず、共存のための解決方法を探れよ…となるので、後にとっておいてる可能性が高い。で、仮にアニメ2期があるとしてもそこまでやるとはちょっと考えにくいので、ええとこ獣人の国のトラブルを解決するところをアニメ化して、それ以降は映像化する体力は残ってないかなーとか。ただ、中途半端なところでやめるんなら、2期などやらずに1期だけで興味を引いた視聴者を原作に誘導するのでコストパフォーマンスは最大化…みたいなところも考えられるから何とも。
 まぁあれこれどうでもいいことを書き連ねているけど、それというのも、やはりこのアニメ1クールを通じて視聴者にメッセージとして何を伝えたかったの?というと、どうも芯のあるものは見当たらない…という物足りなさがあるから。上記で述べた通り、湿っぽいけど決して陰湿ではない女キャラが多くてこれが自分の嗜好にドンピシャなんだけど、そういうキャラクター性頼みというか、シナリオもシチュエーション先行型で、驚きの展開もなくて、どうにも深みのあるストーリーにはなってないのが残念というか。でもまぁ大きなテーマについては続きありきのものだとは思うんで、だからこそ2期があるんじゃないかと予想はしてるんだけど…。

バス江#12

 いつもどおり常連たちのバカ話でEND。今回は他の作品だったら(ピー)音が入るようなNGワードが目白押しだった。いちおう@高橋李依は売れっ子だからなぁ。彼女にこれを連呼させるのをウリとするのが目的みたいな?…。ただ、EDの選曲は結構しっくりくる感じだった。40代ぐらいだったらまだ懐メロで聞いたことがあってもおかしくないけど、30代はもしかすると作中のように聞いたことが無いかもしんないね…。
 というわけで、当初自分が期待してた北24条飲み屋街要素も、ススキノとの対比で出してる筈なのに札幌要素も、というか北海道要素すら無かったというwww。ただ、ローカル性を排除してるからこそ「もしかするとあなたの住んでる街にでもありそうな、どこにでも」という設定なのだと思う。
 ネタもオタク要素が強めながら、まぁあのチョイスだったら60代以下であの話がちっとも理解できない人はおらんやろという感じだし、なにより視聴者があのスナックにいて、常連たちが話をしてるのをそばで聞いてるような臨場感があって、ギャグはギャグでも客を無理やり大笑いさせるようなものでもなく、そのへんの気軽さがウリなんだろうなという感じだった。見なきゃ見ないで済むけど、見たら見たでええ暇つぶしにはなるし、それ以上の大ヒットを原作も期待していないだろうから、おそらく期待値以上の出来だったのではないだろうか。

繁華街の順番待ち公然(以下ry を読んだ。

 はーたんのキャラシナリオ完読。くっころ要素が全然なかったわけではないが、基本くっころではなかった…と思う。

 グラ差分含めて
 基本的に表情差分のみといったところで、グラの切り替えでこちらが驚くような変化はなかったかな。仲良しの方が変則的だったから、お、こういうことをやるんだ…みたいな感覚があったけど。くっころなら一枚ぐらいは睨み付けるとか攻撃的な表情があってもおかしくないが、基本少女が酷い目に遭って辛そうな表情をしてるというもので占められてた。
 内容はタイトル通りで、この作品のお約束に従ってるといったところ。ラストは快楽を自分から求める…みたいな人格の変化はなかったから、これもフツーな展開にフツーな終わり方。ヒロインが女子高生という設定だから無茶をしにくいという縛りはあるんだけど、奇をてらったシナリオではなかったから、よっぽど異常シチュが好きな人はともかく、人によって好き嫌いが分れるというものではないので、おそらくキャラとして大切に扱ってるのだと思う。個人的にはフツーによかったというしかないのだけども、なんつーか、読んでる最中にテキストが左から右にすり抜けていくというわけでもなく、かといってシナリオが面白すぎて自然とのめりこむというほどでもなかったといったところ。冒険的なシナリオにしちゃって人によって好みが変わり、場合によっては失敗と受け取られかねないものになるよりは、これでいいんだよ…という感じかな。
 さて、某巨大掲示板だと人気ランキングが下位でサ終の可能性が…みたいな書き込みがあって半信半疑ではあるのだが、ネトゲはいきなりサ終ということも少なくないからなんかちょっと心配にならなくもないという。新キャラが増えれば既存キャラの出番も相対的に減るし、そうなるとよっぽどシナリオとかゲーム部分が面白くないと、キャラゲーとして持ってるサービスとしては漸減傾向になるのは避けられないとは思うっちゃうね。
 ちなみに、第一部はEHも最終マップまで達成してオールクリア。今開催されてる広域戦というイベントも、新しい地図では三島あって今回三島とも攻略しなきゃならないのかと焦ってクリアしてみたら、一島だけしか解放されておらずイベントの残り期間なんか手持無沙汰になってしまう。今回なぜか初めてボス戦をやったけど、最初はなんも考えずにトライしたら、弱いキャラばかり初期配置されて負けたので、5ユニットだけ出撃設定したら、そのキャラが優先的に初期配置されて難なくクリア。

中国から自転車パーツ

 いや、ぬいぐるみが届いた。前に買ってたブタのぬいぐるみの二回り大きいやつ。

 一番左が灰色の樹脂製袋に梱包されてるが、かなりコンパクト。それが徐々に戒めを解いていくとどんどん膨らむ。前に購入したときもぎゅうぎゅうに圧縮されていたけど、今回も例に違わず。本当なら4月1日に配達予定だけど、集配局に届いているのをネットで確認して自転車で取りに行った。もしかすると紐で体に括り付けないといけないかも…と簡単な準備をしていったのだけど、大きめのメッセンジャーバッグに入ってありがたい。
 このぬいぐるみ、脇腹の部分にファスナーがついてあって、中綿を入れたり取り出したり出来るようになっている。中綿は裸のPP綿なのだけども、ヘタって来たら補充したり、汚れたら中綿と取り出して選択できるようになってるのがありがたい。
 前に購入したのは60㎝ので、枕としては十分なボリュームだったけど、身体全体を預けるクッションとしては物足りないから、一気に最大サイズの100㎝のを注文した。ジャンボクッションでも体重を乗っけていくと壁と床のスキマに埋まって案外物足りなく感じるので、おそらく最大サイズで正解だと思う。結局ジャンボクッションの値段がいつまでたっても下がらないので、ならデカいぬいぐるみで十分ジャンということになった。

*1:2期製作がアナウンスされてる精霊幻想記と同じ終わり方

魔女と野獣#11

 主人公とヒロイン?の馴れ初めの話。というか、ここに至って主人公は男の方なんだろうなということが朧気にわかってきた。ただ、よくわからんのよねー。@森川智之の演技が中盤ぐらいまではしっくりこなくって、胡散臭げなキャラなのにあんまりケレン味を感じさせる演技ではなく、暴れ馬を相手にしてるからというのもあるんだろうけど、ヒロインに対してだけでなく視聴者にも噛んで含めるような口調だから、なんつーの?、三次ドラマでいうと過度にカメラを意識したようなそういう印象を受けてた。ただ、もう終わりになろうかというこのタイミングで、あーなるほどそういうディレクションは確かに正しかったのかもなーという風に受け取ってるので、ここに至ってこの作品が自分の中でいろいろ噛みあってきたって感じかなー。
 ただ、次で最終回らしいのでなんか物足りないなーというか、おそらく物語として本格的に始動していくのはこれからなんだろうけど直前で幕が下りるので、どうにも不完全燃焼みたいな感覚が拭えない。もしかしたらアニメ続編があるのかもしれないし、アニメは原作への誘導というか乗船でセしかなくって、気になる人は原作をどうぞ…でまぁ構わないんだけど、今までエピソードとしてはそこそこ迫力があったのに、シリーズを振り返るとあまり印象に残ってないなぁという。

はーたんのおっ(以下ry を読んだ。

 昨日の内に限凸しておいて、★1→★2になる過程で好感度が50になっていたからそのまま突入。いちおうはーたんとしては初めての行為を主人公といたすという設定。
 グラフィックは含め。最中は気丈に振る舞うつもりが快楽に溺れて身体が自然に動いてしまい、それを見透かされて…みたいな。シュークリームとみたらし団子の日常話で女騎士モノと明記してあったぐらいだから、くっころを基本にキャラが作られていると思うけど、合意のもとでは極めて王道。個人的にはフツーによかったと思ったのだけども、キャラを好意的に自分は見てしまってるし、そのへんはバイアスがかかっているかも。ただ、やっぱりなんらかのフォーマットに従ってるという印象はあって、どうにもこのキャラの特色を最大限に引き出すためにシナリオスタッフが全力を尽くして、キャラのオリジナリティを極めたという感じはしない。で、思ったのは、なるほどこのキャラはたまたまノーマルなシナリオになっているけど、このサービスのほかのキャラでアブノーマルなものも紛れ込むのは、ノーマルなものばっかだと飽きるからなんだなと今更ながらに気づいた。
 グラなんだけども、このキャラの魅力である胸よりは、腹周辺とか、太ももからふくらはぎの線がなかなかよかった。普段から鍛えているから筋肉質という設定なのだろうけど、ボディービルダーのように贅肉が一切なくて全ての筋肉の形が境界を介してハッキリ見えるってものではなくって、柔らかさと筋肉質のバランスが良いところとかかな。織音絵だとクチナワもそうだったけど、ウエストの細さと腰の太さの差が極端につけてあって、本当なら不自然なんだけど、そこに筋肉を適度に配置して理由付けしてるからやっぱスタイルええわーとなる。
 というわけで、好感度条件はオールクリアしたのでエロコマ呼んで無理やりシナリオを開放しておいた。くっころをモデルとしてるのならここからがホンバンだろうけど、どうなるかな…。

忍者モノのガチャフェス結果

 今回追加の新キャラは、必殺技にめんどくさい条件がいくつもついているらしくて、あんまり気乗りしてなかった。

 結果はこの通り。無料11連含めて200連ほど引いてようやく新キャラを一枚確保。実は初日はスルーしていて(開催してることは知っていた)、二日目に無料11連で未所持SRが二枚も出たので、余分に20連ほど引いてそこで辞めるつもりでいた。とはいえ、恒常で新キャラを追加してきても、引ききるだけの余裕はないし、ガチャフェス期間はSR率が6%と倍に上がるので、新キャラ一枚確保するまでリソース全ブッパするかと思い直して引いた結果が200連www。

城姫クエストイベント終了。

 配布キャラのグラがなかなかかわいかったので頑張ろうかと最初は思ってたのだけども、スグやる気が萎えた。形式はタイマン勝負のPvPで、自分の苦手とするイベント。それでも仲間登録してるユーザーさんがガチャ特効姫を助っ人に出してくれてたので、頑張ってれば取れてた可能性は少しはあったかも。ただ、250位ボーダーは60M超、自分のptは16Mぐらいだから、少々頑張ったところで焼け石に水なのは間違いない。
 なんか今までつらつら考えてたんだけど、割とこのサービスに対する熱心さが薄れたのは、ストレスが大きくなったからなんだなというのに思い当たった。何がストレスかというと、画面切り替えの時に待たされるのよ…。会敵するのに3秒、助っ人選択にいくのに3秒、助っ人切り替えに3秒、戦闘が終わって戦果確認画面に行くのに3秒と、もうこまごまと待たされることが細切れに挟まれるので、ゾーン中に集中的に処理しなければならないときなど、もうもどかしいのなんの。で、思い出してみると、例えば今回は’PvPだが、いつものレイド形式では、強敵をLv1から次々と処理する際、人が今より殺到してなかった頃はLv23~25ぐらいまで叩けていたのに、最近はLv17ぐらいまでしか叩けないことが多い。まぁブラウザのタブを多くあけていたりするのでPCの処理が遅く、おま環である可能性も高いがそれにしても…である。助っ人切り替えの時なんかよく思うんだけども、同じバナー絵を表示するにも、真っ暗な状態が現れて時間経過とともにバナー絵が表示されることも頻発するのだけども、キャッシュにすでにグラフィックデータは読み込んでるのだから何やってんの?とは思う。
 まぁ操作性が徐々に悪くなってるのは、機能追加でプログラム自体も重くなっているのだろうし、こちらとしては余計なことをしてくれなくてもいいのに…とは思うものの、それで喜ぶユーザーがカネを落とすんならという判断だろうしでなんとも。最近ではイベント参加より、時間的制約が操作性の悪化によらないヒノモト無双とか、クイズの難易度に一喜一憂するぐらいかなぁ。イベントに参加するのはレアチケとかリソースの確保がメインになってるからかも。

友崎2#13

 文学少女ちゃんとくっついてEND。えーっ、そういう話なの?という困惑強し。ポニテちゃんは主人公と文学少女ちゃんがくっつくべきと思っていて、当の文学少女ちゃんは主人公とメインヒロインがくっつくべきだと思っているだけでなく、メインヒロインが「中身空っぽの人間」と認識してて、そしてメインヒロインは自分の恋愛には興味が無くて相変わらず他人を駒としてしか見ておらず…みたいな感じ。ラストの文学少女ちゃんのセリフを聞いて思ったのは、彼女は主人公がリア充を目指して努力して変わったけど、もう背伸びしてリア充を目指す必要なんかないと言ってると聞こえてしまって、今までの主人公の努力を一刀両断www。何?、今までの話全否定?。
 視聴後に思い出したのは、TV版エヴァンゲリオンのラスト、主人公のシンジが周囲にオメデトーとか言われて彼自身を肯定するシーンだったのだけども、あれは直前のコスプレ実写少女のシーンを入れていたように、基本的にはオタクをバカにする「ホラ、オマエら人間に対する深い洞察なんて受け入れないんだろ?。こういう単純な結末が欲しいだけなんだろ」みたいな感覚があって視聴後もなんか小バカにされたような後味の悪さがある。
 そもそも商業作家なんて、何度も何度も出版社に持ち込んで編集者にダメ出しされたり、文学賞に応募して何度も船外になるなんて言う経験を繰り返して、それでも多くの強豪作家とのしのぎの削り合いをして商業作家としての地位をつかみ取るのがアタリマエの実力主義の世界で生きてる人たちなので、そんなマニュアル通りに行動すればうまく行きました…なんてのを心の底から信じてるなんてちょっと思えないので、やっぱり個人的にはこの結末はアニメオリジナルというのでない限り、原作者がふんだんにアイロニーを込めているという風に考えちゃうんだよな…。
 なんというか、こう何度も言ってる通り、主人公が彼自身のリア充化のために他者を自分の成長の糧と言えば聞こえがいいが、体よく自分が成り上がるための踏み台にしてきただけなんで、その結果利用された人の何人かは深く傷つき、そして他者を利用した主人公自身は決して傷つかないで、他人を助ける役割を演じてエエトコ取りしかしてない。ほんでもって最後には自分にとってのベターハーフを手に入れてメデタシメデタシなんだから、いくら今ドキの読者がストレス過多の物語を嫌うにしても、これほど主人公にとって都合のよい物語ってなろうでもないのに…といった感じ。ただ、原作はまだ続いているようなので、この結末がシリーズ全体の結末ではなく、あくまで暫定的なキャラのポジショニングであって、今後いくらでも主人公が困難な目に遭うとかいろんなトラブルに巻き込まれるということなのかもしれないのでそのへんはなんとも。
 というわけで、評価はちょっと難しい。作者自体がこの展開を肯定的に提示してるとは限らない…というか、割と問題提起的な提示をしてるように思うし、そういった意味では真意を測りかねるといったところ。個人的には(これが現代的な世相を正確に表しているかどうかは別にしても)、いろんなイシューについてあれこれ考えるのが楽しかったといえば楽しかったので、気分はスッキリしないけどこれはこれで全然アリといった感じ。

外科エリ#12

 病因がわかり、手術は成功、医師試験にも合格したが、勝負は先延ばしで俺たちの戦いはまだまだこれからだEND。チャンバラシーンとか、答案の検討会議とか陳腐そのもので、やっぱりドラマ部分はアカンなという感じだが、前回からの持越し案件である、病因の特定、結局手術して胸を開けなければわからなかった…とか、開けた当初はわからず、かといって病因を特定するために内臓をあれこれいじくりまわすわけにもいかず、執刀医としては難しい判断を迫られるとか、そういう切迫感とか焦燥感とかはよく表現できていた。さすがに毒がどうのは原因じゃないだろうというのはそうなんだけども、初期に主人公が見立てていた成人病がという話も結局ミスリードだったわけで、しかしそのミスリードも患者を長期間札してたわけでもないし、ぱっと見わかるはずもないだろうみたいな部分もあってなかなかよく考えられてんな…という感じ。
 というわけで、もともとがなろうなんだからドラマ部分に期待なんかするなよ…でも、原作者かアニメスタッフかもしくはその両方かもしれんが、作品として世に問うからにはこの作品ならではのものがあるからぜひ見ていってくれ…みたいな特色はあったと思う。三文芝居の部分はあくまで入れ物でしかなくって、何を見せたいのかその中身の部分だけを受け入れたらよいという割り切りができるか否かで評価が違ってくると思う。

まほあこ#13

 水着回魔法少女青の変化の種明かし。結論は前回に言われてたし今回はどちらかというとボーナストラックのような印象。主人公チームは悪としてではなく悪役として振る舞うのだから、要するに予定調和で行きますよという話で、原作はまだ続きがあってドンドン面白くなっているらしいけど、いちおうアニメシリーズではキレイに終わってる感じ。
 いやまぁ全編楽しんだのではあるけれど、個人的に面白かったのは前半部分の「自分でも気づいてなかった欲望を掘り起こされ自己を獲得していく」というところで、後半部分は魔法少女だとか特撮モノのお約束をなぞっていくだけの話だったから、面白さがインフレして盛り上がり続けていくって感じではなかったかも。
 難しい話で、今回の話の延長線上で続編が作られるのであればおそらくどっかで見たようなシチュエーションばかりということになるんだろうけど、今期は上述の通り自分の欲望を掘り起こしただけであって、それは元々彼女たちの内にあったもの、既に持っていたものなのであり、決して成長したというわけではないから、以降の話が人と人との関係性で化学変化を起こして成長していくって展開なら単なる予定調和の話にとどまらないとは思うが、原作がどのような展開になっているのかわからんから何とも。
 まぁなんのかんのいって毎回楽しんでましたよ…。

ぽんのみち#12

 前回のヒキで壊れてしまってた電動雀卓を修理してもらう話。あの元雀荘がメインキャラの居場所であり、あの雀卓でいつも麻雀を打っていたのだから、雀卓が五人の良好な関係性の象徴になってる…というのはわかるんだけども、雀卓にあんだけ思い入れがあって気が抜けたようになるというのは正直自分にはピンとこなかった。家庭用に電動雀卓を置いてる家庭なんて住宅事情を考えたらあまりないだろうし、雀荘を利用しないほとんどの愛好家は手積みでプレイするのが通常で、それしかやったことが無い自分からすると麻雀は手積みがアタリマエって感覚だからそうすりゃいいのに…とは思うんだけども、実際に彼女たちは手積みで打ってなおかつそれではしっくりこないのがどうにもね…。ただ、一般的ではないからこそ自分たちだけの宝物扱いと言われたらそうかもしんないね。
 というわけで、最終回の提示がイマイチよく胸に染むような感覚はなかったのだけども、それでもアンニュイな雰囲気とか、きっかけはなんであれ各キャラの事情で一時的に関係性が薄らぐあたりの表現はいかにも青春の1ページ感があって悪いというほどのものではなかった。今回でいちおう最終回ということだけども、おしまい…の後に?なんて表記があるから、案外人気があって続編を積極的に検討中なのかも。


メタルー#11・12

 アンドロイド反乱編の続き。最終回にしては話がゆったりしてるな…と思ったら4月にズレこむらしい。年度末というのに割と変則的やな。ただ、やっぱり話の切れ込み感が鈍い。これでもかというほど自己決定権の話を持ち出してくるので、そんなに現状それに困ってる人がいるのかな?という気がする。アニメ制作関係者なんていろんな履歴はあるにせよ、一番自分がやりたいことをやってる人種だと思うんで、もし本当に自己決定権に困ってる現代人がいたとして、彼らの心に届くメッセージを紡ぎだせるのかな…?。
 まぁそうはいったって、ストーリーラインをコリャダメだと切り捨てるほどのクオリティではないし、ワザと分かりにくくしている割に構造は単純なので若者に対しても刺さる人には刺さるんだろうなとは思うんだけど、やっぱ’90年代テイストとか’00年代テイストなところに「お!」と思ってしまうし、その郷愁にも似た感覚に心惹かれるものがあるので、最近の世相をそれなりに反映させているとはいえ、時代性の鋭さがこの作品に有るとはちょっと感じられないというか。
 OP・EDも結構好みなんだけど、でもやっぱりいいと思うのはノスタルジーっぽさなのよ…。ただ、歌でいう主旋律なんかは古臭いわけではなく、伴奏の音作りに昔のテイストがふんだんに込められてるから、やっぱそこに惹かれてる部分も大きい。
 なんつーか、現代において自己決定権が行使できるか否かは、もう大半が経済力に依存するということでしかないので、自己決定権自体は普遍性を持つものなんだからテーマとして不適切でもなんでもないのに、ストーリーに古臭さを感じてしまうのはその辺の構図をワザとボかしてるからなんじゃネーノという気はする。直接ではないにしろ、もっとハッキリ言ってやらんかい!とは思うワナ。

はーたんの初めての弟子 を読んだ。

 おとといだったか、次のシナリオは三週間後とか言ってたのに、好感度がシナリオ解放条件に達してしまったので読んだ。決して下半身の誘惑に耐え兼ねて好感度上げアイテムを無理やり使って解放したのではない。なんかそう書くといかにも媚薬を無理やり飲ませてヤることヤっちゃった…みたいに聞こえるかもしれないが、いやまぁ理由は後述。

 戦闘教官としての一面を示すシナリオ。稽古をつける中で必殺技の披露。
 組織の将来を見据えての考えはとてもJKとは思えんwww。弟子にも懐かれてほっこりした状況で日常編は終わり。おまけしなりおがあって、まぁ即堕ち二コマ展開www。


まさかはーたんの好感度が自動で上がったわけでもなく。

 ま、こーゆーこと。ガチャをいっぱい引きまくってはーたんがなんと二枚も落ちた。既に持ってるユニットを引き当てたら、突破ポイントは150、好感度は10上がるので、それが2枚で突破ポイントは300、好感度が20上がり、その上がった20でシナリオ解放条件をクリアしてしまった…というワケ。しかも、突破ポイントが300上がったから、おそらく限凸で★1→★2に上げることができるから、その際に好感度を10上げることができ、仲良しシナリオを解放できる…のだが、今日はお預け。
 さて、なんでこんなにガチャを引きまくったのか…というと、開催中のイベント広域戦で、所有キャラ種数を150まで上げたかったから。そうすると一部のマップで戦闘スキップを利用することができるようになるのだ。
 ガチャ前は所持数145だったのだが、アイテム交換でイベント配布キャラは3種残ってるのであと2種引けばよいという状況だった。いちおうイベント配布キャラは全種確保可能な状態にはなっていたので、新たに2種増やすとなるとSSRを引き当てなくてはならない。最初はPUを引き当てて、あとはアイテム交換で美少女忍者ムツカを入手すりゃいいか…と思っていたのだけども、プレミアチケットや石で30連ぐらいした後唐突に「まだ引き当ててない恒常SSRを引いたらええやん」と気づいて、ほとんど使う機会がないノーマルチケットを使うことにした次第。まぁそれでも、イベント配布キャラ3種とチケット及び交換で未入手SSR2種でもよかったのだが、もしかしてムツカを引き当てるかもしれんと薄い望みを抱きながら結局未入手SSRを5種確保した。はーたんの友人であるこいぬも引き当てて仲良しメンバーもそろってしまう。
 しかしこの広域戦、ユニット数が揃ってないと難易度が上がるので、初心者泣かせやな…。

 うーん、またやっちまったか。道産子ギャルは話はいわずもがなだが北海道要素で楽しめた、姫様拷問はなんのかんのいって視聴完走できたがギャグ以外の面白みは薄めといったところ。かな天は直近数話見てないからこれから見るつもりだがどうなるか…。

悪役Lv99#12

 魔王を討伐してEND。話としては終わったけどあんまり盛り上がらなかったな。まぁこういう話立てなのは本作の特徴だからこれはこれでいいんだけど、ただ、全体的にはこの作品に対して自分の期待度が一番高かったのは中盤初期ぐらいで、あとは消化試合みたいな時間の過ごし方だった。悪くはないけど、メインキャラ以外の脇キャラが雑な使い方で、他の作品のように過不足なくストーリー上で使い切るという形ではなかったから、なんか無駄が多い感じ。いやまぁ主人公にとって興味の無いことは視界に入らない…という状況を的確に描写してるとは思うんでこれはこれで意味のあることだというのはわかるんだけどね…。
 まぁそんなわけで、この曜日はこの作品しか放映してないみたいな状況もあり、かといってつまらないというほどでもないから個人的には助かったというところかな。

かな天#10~12

 ヒロイン姉の命を受けた兄にヒロインが精神的圧迫を加えられるが、主人公が撃退する話。いきなり総括になってしまうが、五年前だったら自分も楽しんでいたんだろうけど、個人的にはフックするものがあまり無かったという感じ。終盤の兄の襲来でヒロインの過去がチラ見せされるのだけども、そこそこ切れ込んでる風でありながら肝心のところはお預けだし、それまでの展開がラブコメだったからここいらで衝撃の展開でもしときますかね…みたいな作為が感じられて、このエクスキューズ感がどうにもシラケてしまった。虐待だのイジメだのが何らかのテーマになっていて、ヒロインは努力でそれらを耐えてきました…ってのも、どうにも微妙な話で親の価値観が多様化し子供が周囲の協力を得るのが昔に比べて難しくなっているようだし、個人の努力で脱却するのは難しくなってるんじゃね?という状況だから教官が果たして得られるのか…。とはいえ、他者に救いを求めるのが困難だからこそ個人の努力でなんとかしないと…という昔の物語にありがちな価値観がむしろ時代を問わず求められてもいるんだよなとも思うしでなんとも。ラブコメ要素も視聴中は作り物感が半端なかったし、一つ一つの要素はそう間違ってないとは思うんだけど、どうにも噛みあってないように感じられてイマイチノレなかったな…。続編がありそうな含みを持たせたENDだったけどどうなるのか。

くっ、食わせろ……!を読んだ。

 好感度が本日30に上がったので。

 主人公が仲良し四人組の他の三人の依頼を受けてはーたんに甘いものを食わせるミッション。
 最初はシュークリーム。己を律して他のものに対して示しを…で我慢しているのだが、本音がダダ洩れ。カワイイ。
 
 まぁ屈してしまうワケだが、次はみたらし団子…で、うまく手なづけられてしまう。
 ホームキャラに設定してるとログボの切り替えに好感度が+1なのだが、2話目はいつだったっけ?。しかも次は好感度50だから+1/dayだと20日後、約三週間www。はーたんが甘味を我慢できなかったように、自分も我慢できずにアイテム使って好感度を上げたいという気持ちがムクムクと…。というかホームキャラでグラを見るたびムズムズしちゃうんだよな。シナリオ読了後は他のキャラの好感度を上げるためにホームキャラを変えちゃうので、そうなると慣れて他のキャラに目移りしちゃうんだろうけどね…。


自転車パーツ届く

 蟻特急で注文したやつ…(以下ry

 本日はバーテープメインの、他にRDやコグ(20T、14T)。バーテープ、オレンジのが見えるが、これ1セット300円しない。なので以前は白黒茶とやはり3セット買ってストックしてる。黒白は使い切りそうだけど…。一番右に見えるのはゴム状の質感のやつでこれは1000円ほどした。これもオレンジ色を注文したのだが、どう見ても黄色だよね…。とはいえ、自分山吹色のようなちょっと赤みが混じってる濃い黄色が欲しくはあったのでアレなんだけど、やはり注文と違うものが届いていたのだとするとなんかもどかしい。
 これはグラベル用10sRD。というのも
 同時に注文してたLTWOOの10s油圧紐コンポを購入してて、これは月曜か昨日あたりにとどいていたのだけども、コンポはロード用でこのRDをグラベル用に交換するつもりでこんな組み合わせにしたのだ、
 あくまで予想でしかないのだが、ロード用のレバーで10sロードRDと10sグラベルRDの両方に互換があると踏んだのだ。ロード用はリア最大歯数32Tまで、グラベル用はリア最大歯数50Tまで。ロード用のトータルキャパシティはおそらく前16T分+後ろ(32-11)21T分で37T、グラベル用のトータルキャパシティはおそらく1×だから前は0T分+後ろ(50-11)39Tで、計算上はそんなに差がないのだけども、ガイドプーリーとテンションプーリーの間が長く、
 こうやってガイドプーリーを引っ張ると、ディレーラー取り付け部とガイドプーリー間の長さがかなり違うので、実際のトータルキャパシティはもっと大きいハズ…と踏んでる。ただ、グラベル用RDはかなり強い力で大きく引っ張らないとここまで伸びないので、もしかしたらレバーで巻き取るワイヤーの量が違うかも…なんて気もしてきてる。
 今ちょっとずつ準備してるTwitterのフレームの油圧組みは、前に購入した1×11sのLTWOO GR9を使うつもりで、今回買った2×10sのLTWOO R7+GR7RDは将来ロードフレームをもし買うとしたらの先読み購入で使うつもりはないんだけど、まぁどうなることか。油圧ブレーキ対応ロードフレームを新規に買う予定はないし、3~4年前に比べて、リムブレ用ではあるが、安いカーボンロードフレームの価格帯が4~5万だったのが、今8~9マンほどになってるので、ますます貧乏人には買いづらくなってきてる感じ。

さて、なぜ10sなのか

 話は簡単で安いから…なのだが、

 2×10sコンポ、つまりレバー・キャリパー・FD・RDのセットが2万台前半。これが2×9sだと18000円ほど、2×11sだと三万台中盤だから、10sと11sの間に大きな壁がある。コンポだけでなく、カセットやチェーンなんかもこの壁でコストが大きく違うので、それで10sにした次第。ただ、注意しなくてはならないのが、セールの際の値付けで、

 実際の購入価格はこんな感じ。9sと10sは商品自体の価格は安いけど送料がついて、11s以上は送料無料の値段。もちろんセール前から目をつけていたわけだが、自分のおぼろげな記憶だと、この2×10sコンポも送料無料で24000円ほどだったように思う。なので、実際の価格はセール前とセール中でそんなに変わらない。結構大きいのが〇〇円以上で××円引きのクーポンで、画像のAliExpress Couponと書いてある部分がそれなのだが、注文品全部から定額差っ引くのだけども、それぞれの注文品の価格に比例して減額分が決められるシステム。なので、今回は送料分とクーポンが相殺されて、なんとかオトクに購入できたという次第。
 あと、その〇〇円以上××円値引きクーポンだが、セール期間の終わりごろにはどうも無効になるっぽい。今回は大丈夫かもと思っていたけど、前までがそうだったから、購入金額の多い注文からセール初期にクーポンを適用したんだけど、やはりというか、今回もセール終了間際にはクーポンが使えなくなってしまっていて、少額だけどももったいないことをした。

 あと、今回購入したGR7RDだが、自分が注文したときは送料無料だったのに、今確認すると送料がかかっていて、ストアディスカウントもなくなってるっぽい。株価だけはいきり立ってるけど日本経済は絶賛崩壊中で円安が止まらないから、手持ちの資金に余裕があるなら早めに確保した方がよいのかも。ホント嫌な世の中になりつつあるね…。

 なんかいろいろあってドッと疲れた…。昨日の作品は昨日中に視聴してたけど、感想書かずに日を跨いでしまった。アニメ視聴意欲も減退してるっぽいけど、感想もかなり抜けが多いシーズンだったなと今更ながらに驚いてる。

ルプなな#12

 なんか丸く収まって大団円。えーっとなんじゃコリャといった感じ。花火当たりの話立ては陳腐だったのだけども、今回は際立ってセリフの鋭さが抜きんでてた。花火の話は、「オッペンハイマー」日本公開前の話としてすげぇタイムリーだし、火薬の無い世界というのも、よーく考えてみたら、機械式の時計を作る技術があるというのに鉄砲がない世界設定なのだからなんかオカシクて、あの皇太子ならおそらく兵器に転用するなど思いつくであろうし、主人公もそれはしかたがないという独り言だったしな。しかしまぁ技術提携もなんだけど、貧しい国だからこそやれスイス兵とかグルカ兵のように傭兵という生き方があって然るべきなんだけど…。
 しかしラストシーンはこれ以上はないというほど気合が入ってたな。静的な場面だったので元々枚数は少なくてもいいんだけど、一枚一枚のクォリティを高めていたし、指の動きが繊細で、主人公の指のしなやかさや柔らかさ、力の入れ具合まで表現できてたように思う。逆に三次ドラマだとあの指の表現は難しいんじゃなかろうか。もちろんセリフの一言一言に意味が込められていて、それを解きほぐす作業がすごく楽しいし、無粋を承知でいえば、指輪をハメるまでのシーンは、アレ、ベッドシーンの暗喩にもなっていたので、二重三重の意味で言葉の厳選が行われてる感じ。皇太子の謎かけも小粋だし、主人公の美しいものを見つけるたびというのもどういう意図があって、しかもその意図が徒労に終わるのなら主人公も提案なんぞしないだろうというのも想像できて、見てるこっちまで息をするのを忘れてしまうほど濃密な時間だった。
 なんか望外の出来だったな…。とはいえ、タイトル詐欺というか、主人公は悪役令嬢でも何でもないし、自由気ままだというから干物妹キャラなのかと思いきや、もう全然緊張感で気の張り通しの生活やし、なんか終わってみたら騙されていたんだなwwwみたいなちょっとした驚きがあった。


真の仲間2#12

 主人公とヒロインがついに結婚してEND。新勇者も肩の力が抜けて和解なるってところ。これで新勇者が大人だという設定だったらヽ(・ω・)/ズコーだが、おそらく精神的に不安定な思春期という設定だからなんだかいい話ダナーで終わったという感じ。ラストの主人公の言を聞くに、彼はこの先勇者が心が折れそうになる試練を味わった時に、心の支えになるような言葉を餞別に送ったんだなと思うとなかなかジーンときた。プロポーズシーンも涙が出て仕方がなかったな…。結婚式とか今だったら式に何百万もかけるのが慣例になってるし、いやまぁ夫婦によっては簡素に済ますことも多くなったらしいのだが、それにしても自分の庭に気の置ける友人を数人呼んで質素に行うなんて、日本でも前近代だと自宅で士気を上げるのがフツーだったから、これもなかなかほんわかする結末。指輪用の石も、いくらカネをかけたかというのではなく、他者からの贈り物を加工するというのがまたなんとも。
 まぁ何のかんの言って物語としては微妙だし、ドンくさい話運びではあったんだけど、この作品は終始自分が見たいと思っていたことを全部ごった煮にして見せてくれてたから大満足といったところ。上記ルプななもそうだったのだけども、カタルシスの表現がどうにも穏やかで通常のアニメとは毛色が違ってきてるのも、時代の変化なのかな…とぼんやり思った次第。

ダンジョン飯#12

 妹ちゃんついに復活。骨格をあんなに詳細に復元するシーンがあるとは思わんかった。JRPGファンタジーをやりたかったから魔術で復活するという展開にしたかったんだろうけど、個人的には視認を生き返らせるよりドラゴンの腹の中でレスキュー空間を作って生き延びてくれてた方が…。まぁ中盤でゲストキャラ全滅かと思ったら生き返ってたので予習はできていたといえるけど…。
 なんか今回の骨格といい、ドラゴン退治の詳細といい、リアル感を出してくるのは感心なんだけど、よく考えたらどれだけリアリティっぽさを出しても所詮ファンタジーなんだよな。

フリーレン#28

 試験編終了。っつーか、エンドロールが流れ始めてようやく今回が最終回だったっぽいと気づいた始末。
 話はよくできてはいるんだけども、2クール目中盤から終わりなき世界の描写というか、少々退屈した感じ。原作からしてダイナミックな表現を使っていても基本はスタティックな世界観のようなので…。

ささピー#12

 これも最終回…のようなんだけども、話が全然終わってないどころか、ここに来てようやく隣人のJCの見せ場…みたいなところで中断するから、フツーに2期があるんじゃね?といったところ。いまのところTwitterでも続編決定のお知らせが無いからよくわからん。
 うーん、難しいところ。個人的な当たりの回、外れの回とで分かれる感じなので、安定しなかった印象。才覚で乗り切るエピソードと、異能で乗り切るエピソードがあって、他のなろう作品だとだいたい異能ドリブンか才覚ドリブンに偏るけど、この作品の場合、中年のオッサンなのだから、それまでの人生経験を生かして才覚ドリブンでいいんじゃね?と思われることが多くて、そこに異能をプラスすると正直やりすぎというか、シラケる…。こういう才覚と異能の両方をミックスさせたのは、ターゲット層が中高生だからってのがあるんだろうか?。

即死チート#12

 元の世界への帰還方法を聞き出してEND。原作本編は終わってるし、元の世界に帰還で終わるのかと思ったらそうではなかった。とりあえず賢者選抜戦のところで〆。元の世界に変えるにはまだまだミッションを達成しないといけないようだけど、続編やるのかな?。個人的にはそこそこ面白かったし印象は全然悪くないけど、ただ一般的なアニオタに対してのウケは悪そう。
 主人公たちを異世界に呼び出した賢者が退場したのが意外。OPではこれでもかと登場キャラを消していたけど、あの賢者と相方だけは消す演出がなかったから何のかんの生き残るのかと思ってた。
 ラストのメッセージである好きなように能力を使ってよいというのもどこか引っかかる話で、イコール好きなように人を殺してよいということなので物騒な話だなと。ただ、あの世話役のおねえさんが主人公にそう語ったのは、おそらく主人公に教えるべきことは教え尽くしたとか、一緒に生活する中で主人公が理不尽な理由で能力を使ったりすることが無いと見極めたということではあると思うんで、そのへんは何とでも説明はつきそう。とはいえ、原作はともかくこのアニメ版でもラストのラストでの提示だからそれなりに全員に伝えたいという意図があっての事だろうとは思うんで、おそらく人の言いなりにならないんだったら、自分の決断したことについて自分が責任をとるなら自由に自己決定権を行使してよいぐらいの意味合いはありそう。
 うーん、なんかもどかしいというか。初回から底知れぬものを感じていたから、もっと大層なメッセージが込められているとか、衝撃的なラストがあるのかもと思ってたので、その辺肩すかしのような気分でいる反面、そうではなくて人生なんて死ぬまで途中経過に過ぎないわけだから、自分が世の中を渡り歩くために必要なことというのを考えてみたら案外こんなものなのかも…というどことなく腑に落ちるというところまではいかなくてもなんかぼんやり掴めるような感じがしないでもないというか。ただ、おそらく原作本編の最後までは行き着いてないので、グランドフィナーレの段階でこの作品ならではの特色のある何か得るものみたいなものがあるのかもという気はする。