Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 第4話

 やっぱ殤不患が全部倒してたわけね。
 だって仕方ないもんの弁がそれっぽくてよい。しかし(解)毒剤探しに尺を割くのは意外だった。前期がイヴェント直球だったから、今期も脇目を振らずミッション達成に邁進するのかと思ってた。
 こうも日本の役人が日本に仇なす存在なのかというのを思い知らせてくれたのがアベ政権であるのだが、昔の中国の役人もそれほど汚職から隔絶した存在でもなかったので、そのへんどうなのかなといったところではある。が、科挙に合格するような中国の高級役人は役職そのものが特権だったりするのでそのへん概念が違う感じはする。嘯狂狷のあり方は高級役人というよりはむしろ小役人って感じなので、そのへん上部からの命令を利用して私腹を肥やす構図は今の日本の高級官僚に近いような気はする。

ウマ娘 プリティーダービー 第13話

 まぁ群像劇っぽい終わり方。
 トレーナーが辞める話運びなんかなと思ったらなんか違ってたみたい。でもあのレースのゴール付近の台詞は今一よーわからん。
 うーん、個人的には実エピソードとの乖離に振り回された感じだが、総じてクォリティーは高め。但し既存のスポ根とそう大して変わらないから、なにかこの作品が重いメッセーヂを持っているとかそういうのは感じなかったから興味を持った人がそれぞれの楽しみ方で視聴したら良いんじゃねぐらいの突き放した評価にはなる。
 しかし個人的に面白かったのはやはり競女との比較。この作品は競女に見られた下品さがもうそれはそれはすっかりなくて、賭け事を内包するこの手の素材としては爽やかな印象でまとめられてる。ジャパニメーションでお得意の疾走シーンを使えるということもあって、走ることを動画で見るのも結構楽しい。それらいろいろ考えてみるとジャパニメーションが積み上げてきた遺産をうまく取り扱っているといった感じ。人間の形をしているといってもあくまで素材は馬なんで、技術的には陸上競技のスキルを使いながらも、けっして陸上がメインになってないのもある種の抑制のような気がする。月がきれいではモロ陸上の短距離走が取り上げられていたが、陸上メインで物語にするのは割と難しいのかもしれない。が、やはり「走る」ということを根底に据えて見栄え良くアニメ作品にできるというのは一つの成果としてみてよいのではないだろうか。ドラマ部分は使い古されたスポ根だったが、スポーツ描写に関しては一つの可能性があると思わされた。

ウマ娘 プリティーダービー 第12話

 ブロワイエはステーヂに立たないのか。
 クライマックスへ至る高まりは前回のほうが良かったような気がするが、逆にこのような配分のほうがスペにふさわしい感じはする。トレーナー視点だとわざわざ他から引っ張ってきたサイレンススズカとちょっと見かけて誘ったスペシャルウィークとでは責任の重さも違うし。
 さすがにもうジャパンカップの過去の戦績は調べてないが、やはり前知識がないほうが楽しめる感じ。まさか展開の先読みではなく、過去の実例というネタバレがあるかないかでこうも作品から受ける影響が違うとは、その破壊力の大きさを思い知った次第。

ウマ娘 プリティーダービー 第11話

 実馬の無念をアニメで晴らすのもわからなくもないんだけど。
 やっぱ引っかゝる。ちゃんと感動ものとして整っていて、あの場の観客としていたら…だとか、同じ仲間だったら…とか、その立場だったら確かにそういう感情になるだろうなという意味では納得の出来。でも実馬の脚質とか考えると、先行逃げ切りだったのが、ビリからまくる展開だとか、ちょっとありえないんじゃね?とか思ってしまう。そのへんやっぱり感動ポルノに仕立て上げるための仕込みでしか無いわけで、馬ファンだったら逆に負けても怪我以前の走り方をしていたほうが復活感は大きかったと思う。
 ホントつくづく自分が実馬のことを調べてしまったがゆえの不幸。調べてなかったら素直に感動できていたはずなのでバカなことをしてしまったものだというしかない。

ウマ娘 プリティーダービー 第10話

 腹を出してたのには意味があったわけか。
 正直なところ実馬のサイレンススズカの骨折後の運命を見なきゃよかったと思う。なんかもう以後仮想戦記モノを見てるような感覚が拭えなくてもやもやする。とはいえ復活のテンプレとしては申し分ないし、テンプレを逸脱することに意味は感じられない。但しテンプレを超えたところにそれぞれの馬のドラマの個性があるんであって、せっかくそのテンプレでない実話というエピソードがあるのにもったいないって感じ。わざわざ個性を殺して平凡にしてどうするよ…。まぁサイレンススズカの場合は悲劇なのでわからなくもないんだけど。

ウマ娘 プリティーダービー 第9話

 そうか〜、やっぱり復帰させるよなぁ。
 競走馬がえゝとこ3シーズンほどしか競技馬生がないといっても、せっかく入手したキャラを短期間で使い潰させるというのはゲームとしてあまりにえげつないというのもあって、そのへん怪我したからスグ退場ってわけにもいかないんだろうな。まぁ推測ではあるが、競走馬ともなれば、現役の場合は人手もコストもシャレにならんぐらいかゝるわけで、怪我でもして復帰に一年とかゝゝってその末競走馬としてもう走れないとなれば、まぁ普通は無駄飯喰らいと判断するわな。そのへん擬人化したのだから、人間なら使い捨てになんかしないでしょという理屈付けでもあるのならそれはそれなりに説得性がある。
 で、結局スポ根かよと思いはするのだが、とはいえスポ根とは違う価値観をゲームの販促としてシナリオに付加するか?といえば、その示したものが必ず好意的に受け取られるのであればよいが、まぁゲームなんだから基本自分の理解の及ぶ範囲内でシステム化されないとそっぽを向かれるのが必至なので、こういう企画に冒険はできないわなとも思うわけで、正しい判断といえる。
 しかし、なんだな。ずっと競女との比較をしていたんだけど、同じギャンブルが絡む素材として、こちらはさすがに下品さを極力取り除くことに成功しているかな。競女も作品内で博打要素はほとんど入れてなかったんだが、どうにも下半身に訴えかける部分があからさますぎて途中からうんざりしてた記憶がある。
 あとなんやろ?、競馬のもつ特色なのかもしれないが、二位じゃダメってのが自然に示されていてこれはこれで良い感じがした。競馬だとトーナメント方式なりそれなりの方式なりにしても、すべての馬から決定的な一番を決めるってことがしにくいようなので、調子や機会があったそのレースの一つ一つを一期一会の心構えで競うって感じにならざるをえないんだろうね。

ウマ娘 プリティーダービー 第8話

 鍋に伊勢海老とか初めてみたよ。
 うーん、ちょっと保留かな。こゝらへん一帯の話運びはフィクションだろうし、そもそも馬が他馬のことをこんなに意識するものかねぇと思うと、実際にあったレースに準拠するしないの範疇外だろうしな。前にフィクションをやったのだから、別にサイレンススズカが復帰するシナリオも遠慮せずやってほしいと思うぐらい。まぁそれもいろんなシナリオのうち最上のものを選んだ結果ということであればの話だけど。