リトルウィッチアカデミア 第5話

 対ダイアナで団結する落ちこぼれ共。
 学園の魔道石が持ち去られたが、その真相は?の巻。相変わらずアッコの所業というか逆ギレには困ったものなのだが、今回はテーマが明らかなのでそのへんはお飾りとして脇に置いとくことができたというか。要するにこれは「腕力が優れていても、知力が優れているものには勝てず、その知力が優れているものもカネ持ちには勝てない。そのカネ持ちに勝てるのは夢があるものだけ」というアレ。勝ち負けというのが別に相手を打ち負かすとかそういう類のものというよりは、例えばカネ持ちが夢のあるものに出資とかそういうレヴェルのもの。アッコには夢があるとか言っても現状何物も成し遂げておらず、彼女自身にその腹案があるわけでもないから、龍も別にアッコの夢に賛同するという流れにもならないのではあるが、現状物語はまだ序盤なのでそのへんは今後に期待ということなのだろう。
 うーん、アッコの無軌道ぶりは今一良い印象はないのだけども、閉塞状況を打破するとか時代を打ち破るものってのは行動の激しさはいろいろあるが、基本的に若いときに無茶をして限度感覚を掴んでいるものだという印象は強い。ダイアナのような優等生タイプはその際に補佐役という感じかな。で、おそらくその無茶をやってる本人はその行動を将来どのように生きるかなんて考えているわけではない。そういう構造からしてこの作品のテキストはあまり目新しい要素は見受けられないのだが、悪くもなければ良くもないという、なんというか現状微妙な出来といったところ。