霊剣山2 第3話

 うーん、第3話でこれかよ。
 えーっと、新興宗教の詐欺に騙されていた故郷の村を、その手先を倒すことによってなんとかできたかと思ったら、今度は主人公が新教を設立して村を管理するという流れ。面白いのは、今回敵の中ボスを倒すんだけど、その中ボスにも愚民とは何かを語らせており、これがまた説得力のあるの何の。主人公はその中ボスの名言「結局のところ愚民は騙されたがっている」というのを逆手に自分が新興宗教になると言い出すのだが、本当にバカは管理されるべきと思ってのことなのか、もっと別の意図があってのことなのか今のところ定かではない模様。
 いやいや、なんというか、第1期を思い出すと、第2期がこんなに面白くなるとは思わなかった。第1期は某所で見た「仙人チュートリアル」であって、それもその設定あまり誰も面白がらないのでは?と思っていて、それを延々見続けさせられてなんなのこれとか思ってたのだが、この第2期はそういう印象を吹っ飛ばしてくれる。変な話、結論がポンポン出てきて、これがあゝなるほど、結論をわかりやすくってのはWeb小説ならではなんだなと思う。これがブンガクだともっと間接的な物言いで、まだるっこしい展開になるのだけども、中国はいざ知らず日本ではもうとっくの昔にブンガクの持つ力は消えうせてしまっている現状からすると、日本でもありえたかもしれない進化の一例なんだろうなという気はする。
 主人公の真意が本当にこういうことなのか、後の展開次第でどうなるかわかんないのではあるが、まぁなんつーか、こう日本のリベラルが国民は真相を伝えればきっと願いは伝わり、社会を良い方向に持っていけるという幻想を抱いて今穀潰しにいゝようにやられているのを見ると、もう社会の担い手としての国民に期待するのは分が悪いのかねぇという実感はある。そのへん中国からこういう作品が出てくるってのはなんとも懐の深さを感じるというか。作品発表の自由度からしたら日本でこそこういう作品がどんどん出てくると思ってしまうのだが、そして自分が知らないだけでこういうのを書いているのはいるんだろうなとは思うが、が、めが出る出ないからすると日本人は中国人に負けてるんじゃね?、特に消費者として…というのを痛感させられるというか。