夏目友人帳 伍 第6話

 なるほど、友人帳に書かれている文字は人間のではないと。
 おそらく一番自分が知りたかったところだという気がするのだが、どうにもはぐらかされてしまったような。レイコは妖怪に新しい絆を作りにいったと思っていたのだが、レイコは夭折してしまうために投げっぱなしになってたという認識。孫の夏目はせめてそのレイコと妖怪の旧約は反故になったというのを知らせる役目であって、その契約から開放するわけだが、なんともさびしい感じ。今回登場した妖怪は旅に出るといっていたが、人間に忘れられた妖怪は存在自体がなくなる、つまり成仏するしかないわけで、夏目自体にその自覚はなさそうに思われる。前に夏目は新しい契約を作るような描写があったが、彼自身今の家族を守るというのに精一杯でどうにもそのへんの力はなさそうに思えるし、だからこそ名を返して開放するのが関の山ってのは順当な流れなんだろうなと思いつゝ…。